紺色のひと

思考整理とか表現とか環境について、自分のために考える。サイドバー「このブログについて」をご参照ください

思考

機嫌が悪いッ

嫌悪を表に出すのは嫌なのだけれど、珍しく僕は今非常に機嫌が悪い、と名言することにやぶさかでない。機嫌が悪いのだ。 発端がなにかはよくわからないけれど、仕事中から鈍い頭痛が絶えなかったこととか、早々と会社を後にしたものの駅に浴衣の男女が溢れ、…

人生を、続ける覚悟を

25歳の誕生日は、出張先の宿でひとり迎えた。 30日になろうかという29日の夜、夢を見た。現場で体に疲れが残っていて、9時くらいに布団に倒れ込んでいたせいだ。散らかった僕の寮の部屋に、友人が遊びにくる夢だった。彼女は友人を連れて3人でやってきて、ビ…

四天王、来札

「―ーというようなことをさ、現在のおれの状況とか交えながら書いて行こうと思うんだけど」 僕のアパートに着き、荷物を降ろしたふたりに言った。 「きっかけがあってさ、寮小説書こうと思ったわけ。でも、おれのことだからなんか自分以外に急かされないと完…

飛行機の窓から街を見ていた

飛行機の窓から街を見ていた。茨戸川、それに連なる三日月湖、水色の水管橋、日没前の光を受けて黄土色に輝いていた。 プロペラ機を見るたび、こんなのがよく飛ぶよなぁと思ってしまう。プロペラによる推進力と翼の揚力で、と頭ではなんとなくわかっているつ…

同人誌作成を決めるに至ったその動機と目的についてまとめる

動機 大学祭で文科系サークルの冊子を読んだことがそもそものきっかけ おれはなにをしてきたか? という自問自答をせざるを得なかった 小説や紙媒体の「形」として遺しておかなければならないことがある それらは僕の大学生活における寮生活のことである 自…

きっかけはささいなことであった

思うところあって、地元の同人誌即売会に参加することにした。そう決めたのだ。もちろん僕に漫画は描けないので、創作(二次創作ではない)というジャンルの文字ものになる予定である。夏と秋に一回ずつの参加を希望している。 こうして書いて残しておけば、…

飢えるひと

漫研の冊子、アニ研の冊子、そして学生演劇。僕はそのどれもに満足することなく、一方でそのことに充足感を覚えている。常に満足することがない、という意味で、僕は飢えている。また、他人が作ったものにけちをつけるばかりで、自らが作るものには自信を持…

10年よりも前のこと

このところ考えることが10年前、中学校にいた頃のことばかりなのが興味深い。 例えば小説をはじめとする芸術活動が、それを行うひとのそれまでの経験や記憶や思い出、あるいはそれらによって形成されてきた感性を切り貼りしたり掬いだしたりして為されるもの…

彼らとの間に双方向の友情はあり得ない

三次会が終わり、さぁ次はどうしようかというテンションが周りを包んでいる中、新郎に別れを継げて場を後にした。新郎の高校・大学時代の友人や新婦の友人はあらかた解散し、残っているのはほとんどが小中学校のときの友人たちだった。分ければ僕もそこに分…

議論の余地しかない(議論ニガテについて)

大変なことに気づいてしまった。なんだかいつも大変なことに気づいているような気もするが、それだけ僕は自分のことばかり考えていて、そのうえ自分が気に入らなくておまけに懐疑的だということを表している。 大変なこと、それは、僕はここ数年議論らしい議…

調子ライダー

どうもこのところの自分が調子に乗っていると思えてならない。食べるものや暮らし方がそうだ。金額の問題だけではなくて、いくつかのことが身の丈に合っていないような気さえする。黒飴がたくさん入った100円の袋を買って、コーヒー牛乳を牛乳で割って飲んで…

いつかあなたに second season

布団に顔を伏せて、じっと雨音を聞く。時計の秒針と自分の息づかいとが耳に入ってくるけれどそれは雑音で、ただたらたらだたら、と続く雨の音が、とても心地よく僕の体を揺らしているのがうれしい。ずっと昔、もし僕がなんども生まれ変われるのなら、そのう…

願うだけでは

願うだけで叶うはずがないと思いながらも、願うならば叶うかもと思い描いてしまうことが多すぎる。

暗いものを凝と見つめて

出張先の宿である。六畳の和室にいると、いつも普段考えないことまで考えているのに気づく。そしてそれはいつも、言葉を並べ立てただけの問いに終始していて、納得のゆく答えが導き出せないまま僕は眠りにつく。 物事の根本的な解決とはなんだろうか。自分が…

過ぎたことばかりをおもう

もはや過ぎ、焦燥を感じることすらなく日々は過ぎ。いつかは思い出すことがあるのかしら? そのときまで忘れたまま景色は過ぎ。きっともう会うことがないひとに「またね」と手を振ったの、別れたきり駅を過ぎ。唐突に浮かんだのはいつか確かに考え抜いたこと…

週末マニアックス

覚え走り書き。 更新することが少なくなったな、と思う。これもひとえに精神状態が安定しているからだ、なんて言ってしまうと普段から浮き沈みが激しいようだけれどそうでもなくて、それよりは件数の減少、つまり身の回りのことで考えるべき対象が絞り込まれ…

「働けよ」

僕はサラリーマンだ。会社に属し、仕事をして給料をもらっている。明確にプライドと呼べるものがあるわけではないけれど、仕事に対する心構えというか、自分なりに考えることはある。 たとえ専門がなんであれ、専門職なんてものはその分野が好きでないとやっ…

登場人物になりたかった

僕は、いやおれは、作者になりたいのではなかった。登場人物になりたかったのだ。少しずつだけれど、確実にわかってきた。おれはこの世界で、このまま、登場人物になりたかった。 これはあるひとつの真実だ。このことに気づいておれは愕然とし、はっきりとう…

なり得ないこと、し得ないこと

久しぶりにひとりの時間。 春から新たな生活を始めたひとの文章を読んで、苛立ちに近い感情を覚えている。まったく先に進もうとしない思考手法が文からにじみ出ていて、読んだ後に気分が悪くなってしまった。 けれど、思考やそれを文章に起こすことが、直接…

果たされなかった約束

ビジュアル的なものが多いけれど、ある程度「こうなりたい自分」のイメージは固まっている。そういうのをいくつもいくつも積み上げることで年月を重ねてきた。「こうだったら恰好いいよな」と想像することで、常に自分が抱く理想像に自分を近づけようとして…

これまでに失ってきたすべての過去について

これまでに失ってきたすべての過去について考えている。 窓からは4月の温く冷たい風がゆっくりと部屋に吹き込んできている。恋人の部屋のベッドに寝転がって、彼女の肩を抱いて、窓の外のハトの声に耳を澄ましている。彼女は僕の頬の肌荒れを気にして、指先…

時代の時代

今自分はどんな時代に生きているのだろうと考えることが多くなった。とある分野では過渡期で、別の分野では終焉で、また異なった分野では始まってすらいないのだろう。言いたくないけれど、きっとそういうものだ。いろんなことが過渡期で旬で終焉で、幾多の…

笑いたい奴だけ

今年度の仕事に区切りがついたので、この春からこの街で働く大学の友人と飯を食った。彼とは去年の秋に会っているからあまり久しぶりな気がしないけれど、部活の後輩の話や同期の話、久しぶりに聞く名前なんかもあって、楽しい時間だった。 さて。 「逃げも…

あの花の名はなんだ

大気に別れの匂いが漂う。いってらっしゃい、と恋人に手を振り、僕は自転車にまたがって広い大学の構内を走った。何度か袴姿の女性とすれ違って、昨晩飲んだ友人から明日が卒業式だよ、と聞いていたのを思い出した。僕はこの大学の生徒でもなんでもないけれ…

こむ

「考えろ」「問題は本当にそれだけか?」「自分の言葉で書け」と毎日のように言われている。仕事以外のことで、「集中して思考する」やり方を忘れている、と思った。魅力的なエントリを見ても、いや、そもそも文字を追うこと自体が億劫のようだ。時期柄なの…

秒読みの日々

仕事と恋人の毎日。浮き足立っている自覚はあるけれど、あるからといってどうしようもない。自分で自分を問い詰める時間が減っているのをただ嘆く気もないし、それは僕の身に起こった変化と捉えるようにしている。 例えば気温。この間まで着ていたファーつき…

不特定多数への私信

はて☆すた、コメント、メールでのメッセージなどをいただき、ありがとうございます。あくまでこの場は自己完結のための個人的な場であって、誰かに読まれることを第一目的としたものではない、という前提で常日頃書いていますが、読んでくださっている皆さん…

しはいからの!

実家に戻ってきている。納車に伴う細々としたこと(カーステを選びに行ったりとか、保険の手続きとかだ)を今日明日でやってしまおうと思ったのだった。 居間に入ると、下の弟がガンダム無双をやっていた。僕は三国無双のやり過ぎで講義中に呂布に切られる夢…

クレーマー・来れ間

資料づくりでばたばたしている最中、とある客先から僕宛てに電話がかかってきた。説明資料として作ってもらったパワーポイントでわからないことがあるんだ教えてください、と言われ、説明していたのだけれど、ねちねちした口調や内容からして、どうやらこれ…

いつものように

「弟が遊びに来ているんだけど、武道のこととか、漫画のこととかで君と話も合うと思うし、飲みに来ないか」。近所に住む女子大生から誘いのメールが来た。大変胸が躍るお誘いだったけれど、今日は丁重にお断りした。他でもない、僕のことが理由だ。別段予定…