紺色のひと

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ニセ科学

熊森協会×EM菌、コラボでナラ枯れ対策?

熊森協会は主たる活動「どんぐり運び」の理由付けのひとつに、ナラ枯れによる森林の衰退や山の餌不足を主張しています。 熊森協会と、ニセ科学として例示されることの多い「EM菌」とのコラボによるナラ枯れ対策が行われるかもしれないとのことで、懸念してい…

熊森協会の言う『餌付け』とは一体なんなのだろうか

日本熊森協会さんは、奥山保全などの活動をされている実践自然保護団体です。ただ、その活動や自然保護観は、一般的な保護・保全手法と一線を画しており、観念がズレていたり、思い込みが過ぎるように見える部分があったり、独自定義の語を使ったりしている…

熊森協会が『どんぐり運び』を真っ向から否定していた件

本ブログでは、”実践自然保護団体 日本熊森協会”に対し、その活動、特に「どんぐり運び」に代表される野生動物の関わり方に問題が大きいと感じ、指摘・批判を行ってきました。先日4月8日にアップされた協会公式ブログにて、非常に興味深い記述がありましたの…

日本熊森協会のヒグマ認識がひどい

本ブログでは、”実践自然保護団体 日本熊森協会”に対し、その活動や生物への認識に明らかな誤りや偏りがあり、問題が大きいことを指摘・批判してきました。 熊森協会の主な活動場所は本州、ツキノワグマへの言及が多いのですが、ここ2年ほど北海道のヒグマ…

人気科学漫画『サバイバル』シリーズでEMが紹介されている件(追記あり)

小学生に人気の科学学習漫画「サバイバル」シリーズをご存知でしょうか? 韓国発のこの漫画、各国語に翻訳され、日本でも累計50万部が出版されているそうです。このシリーズのひとつ「新型ウイルスのサバイバル」で、ニセ科学的な思想が含まれている「EM」が…

熊森協会の科学観と「奥山保全・復元学会」の閉会

日本熊森協会の森山まり子会長が学会会長を務める「日本奥山保全・復元学会」が閉会してしまいました。この学会についての流れを追いつつ、僕が熊森協会に期待していたこととか、協会の科学に対する向き合い方で問題があると感じたことについて、つらつらと…

熊森協会、初の北海道講演を傍聴してきた

10月30日、日本熊森協会では初めてとなる北海道講演が開かれました。僕は以前から「熊森協会の理念には大きな歪みがあり、どんぐり運びをはじめとする彼らの活動ではクマのためにも森のためにもならないのでは?」と感じ、本ブログ上で活動の問題点の指摘を…

熊森協会「ヒグマを殺せばいいという道民は野蛮」←道民は怒っていい

札幌の街中でヒグマ出没が相次ぐ、というニュースが流れています。本件に対して「日本熊森協会」がコメントを出していますが、記述があまりに不正確なうえ、北海道民を明らかに侮辱する内容であると感じ、批判するとともに主張内容を分析しました。 なお、ヒ…

札幌のヒグマ出没についてちょっとしたまとめ

札幌市内でヒグマの出没が相次いでいます。山林に面した同市内では、これまでもヒグマが目撃されることは珍しくありませんでしたが、今回は中心部にほど近い住宅街での目撃が多発したため、大きなニュースとなりました。10月10日現在での出没状況を簡単に整…

熊森協会の「ツキノワグマは絶滅寸前」って本当なの?

日本熊森協会はクマ(ツキノワグマ)を中心とした保護活動を手がけています。協会の主張のひとつである「動物たちの生息地である奥山を復元しよう」には、「クマは絶滅寸前なのに殺されている保護すべき存在」という認識が見て取れます。 でも、本当にクマは…

日本熊森協会のズレた「絶滅」観

飢えたクマを救うため、と主張し森へドングリを運ぶ活動を行った日本熊森協会の主張に、「ツキノワグマは絶滅危惧種だから保護しなければいけない」「絶滅危惧種を殺すなど言語道断」というものがあります。しかし、協会の主張を見ていくと大きな矛盾が見つ…

とどかない言葉をとどけたいから

本エントリでは、「米のとぎ汁乳酸菌」に関わるやり取りを題材に、根拠のない健康対策やニセ科学・トンデモと呼ばれる情報を信じる方に対して、どのように意見を発信したらよいのか、どうやって問いかけをしたら聞いてもらえるのか……について考えてみたいと…

椿の奇形と不安の種と

「庭の椿の葉が奇形になっている、放射能の影響では?」という話題をtwitter経由で目にしました。 「元からそういう形の品種だったのを勘違いしているのでは」と思い、原因ありきの結果探しが生む不安の渦と、不安に対してできることについて考えてみました…

毎日新聞さん、熊森ドングリ運びはただの美談ですか?

本エントリは、熊森協会によるドングリ運びを改めて批判するとともに、好意的で一面的な報道を行う毎日新聞ほかメディアの報道姿勢に疑問を投げかけるものです。 昨年秋から冬にかけて、テレビなどで「ツキノワグマの出没増加」が集中的に報道されました。そ…

熊森関東支部の「春にもドングリをまく」案に反対します

「飢えたクマに届けるため森にドングリを運ぶ」という、生態学的に非常に問題の大きい活動を行っている日本熊森協会には、全国にいくつもの支部があります。このうちのひとつ、関東支部にて12月5日に行われたという定例会の内容を支部のブログで読んで、僕は…

絵本「どんぐりかいぎ」で学ぶ熊森ドングリ運びの問題点

■本エントリは、福音館書店の絵本「どんぐりかいぎ」を読み解きながら、日本熊森協会のドングリ運び活動を強く批判するものです。ドングリ運び活動に参加・賛同された方や、小さいお子様が周囲においでの方に読んでいただきたいです。 【はじめに 熊森協会の…

「クマがかわいそうだから殺さないで」と感じる皆さんへ

クマ出没増加のニュースが広まっています。各地で捕殺されたツキノワグマは2010年のみで2,000頭を上回り、「かわいそう」「殺さないで」「残酷だ」などの声もあちらこちらで耳にします。実際、クマを殺処分した自治体や猟友会に「なぜ殺した」「麻酔銃を使え…

野生のクマをなんとか助けたいと考える皆さんへ

全国各地でクマの出没が多発している、とのニュースが流れています。僕の住む北海道でも先日、道東斜里町の市街地に白昼ヒグマが3頭出現し、うち2頭が射殺されたとの報道がありました。本州四国に広く生息しているツキノワグマについても同様のニュースが聞…