紺色のひと

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2012-01-01から1年間の記事一覧

2012年、僕たちの、僕と妻と娘のソフトパレード

高校生の頃、12月31日。夕方になると自分の部屋にこもって、「今年も終わるんだなあ」なんてことを考えながら、無理やりに自分を感傷的な気分に追い込もうとした。それが僕の年越しのあり方で、かなりの間その儀式は続いていたのだけれど、ここ数年の年末に…

メリークマムシ!クマムシさん手ぬぐいの活用法

みなさん、ちょっと遅くなったけれど、メリークマムシ! ひと呼んで「不自然な森ガール」、みやまちゃんです。 このあいだ、日本のほこるクマムシけんきゅうしゃ・ホリカワさんからプレゼントがとどきました! とってもうれしかったので写真をとってみました…

海のむこうに/手向けの花が選べない

漁火が見えた。丘の高いところを走っているときは随分近くに思えたのだけれど、道路の海抜が低くなるにつれて光は水平線に吸い込まれていって、僕が思っていたよりもそれらはずっと遠い海の向こうの、水平線に近いほうに出た船のようだった。 まだ暑くなる前…

記念写真と荒ぶる娘のハーフバースデー的な何か

10月10日は僕と妻の結婚披露宴があった日である。せっかくだし、毎年記念写真を撮っている。今年は3回目、4年目の撮影になった。 結婚して間もない頃、義母から「結婚して3年間は新婚さんだからねー」と言われたのをよく覚えているのだが、その定義に照らせ…

おむつ夜曲

暑かった九月もいつの間にか終わりを告げようとしている。マチ子は5ヶ月になり、つい先日寝返りをうつことを覚えた。離乳食も始まり、表情も豊かになってきて、いよいよ眠って泣くだけの生き物ではなくなっている(大分前からそうではあるのだけれど)。 出…

北海道の冬、原発なしで電力は足りるか?について考えてみた

全国的に「節電の夏」です。大飯原発の再稼働に始まり、反原発デモ、関西電力と大阪市長のやり取りなど、原発・電力関連のニュースが連日流れています。僕の住む北海道では、「北海道で24時間の節電検討」という次の冬が心配になるニュースが…。本エントリで…

新訳「ドリトル先生アフリカへ行く」新旧を比較してみた

子供の頃に何度も繰り返し読んだ「ドリトル先生」シリーズ。2011年からかわいらしい挿絵つきの新訳が角川つばさ文庫から出版されていると聞き、さっそく読んでみました。挿絵のキャラ描写や訳の新旧を比較してみるとともに、新訳を「子供向け作品としてのド…

ウニじごく

北海道オホーツク海側に住む妻のおじいちゃん家から、オレンジ色の海産物が届きました。ウニです。 エゾバフンウニです。 通常、身といわれ食用にされるのは卵巣の部分で、エゾバフンウニの身は鮮やかなオレンジ色なのが特徴です。ウニは雑食なので何でも食…

花の名という題名

ずっと、「あの花の名はなんだ」というタイトルの小説を書きたいと思っている。アニメ「あの花」が出てきたときは正直やられたと思った。それはともかく、寮を舞台にした私小説を書いたとき、同じ題の章を書き始めたが、友人の死についてうまく言葉にできな…

眠ってくれるとありがたい

娘・マチ子が生まれて一ヶ月。妻も実家から帰ってきて、三人と一匹の生活が始まった。一ヶ月検診では「おとなしいいい子ですね」とのコメントを頂戴したと聞いたが、他の赤子と生活した経験がない僕にとっては、マチ子の夜の泣き声はなかなか堪えるものがあ…

汚れた季節に世界がひらけ、君の名は決まった

三月下旬から四月上旬は、この街が最も汚くなる季節だ。冬の終わりとも春の訪れとも言い切れない、暖かいようなまだ寒いような半端な気温で、道路脇に積もった雪が解け始め、融雪剤を含んだまだらの暗灰色の山があちこちにできる。足元はびしゃびしゃでざり…

人気科学漫画『サバイバル』シリーズでEMが紹介されている件(追記あり)

小学生に人気の科学学習漫画「サバイバル」シリーズをご存知でしょうか? 韓国発のこの漫画、各国語に翻訳され、日本でも累計50万部が出版されているそうです。このシリーズのひとつ「新型ウイルスのサバイバル」で、ニセ科学的な思想が含まれている「EM」が…

時には自覚の話を

妻の出産予定日まで、あと20日。休日は家で過ごすことが多くなった。いや、いつもどおり出かけているような気もするし、いつもどおり家でだらだらしている気もする。休日は留守番していることが多かったプッセ、部屋の中をあちこち走り回ったり、暖房の上で…

アウトドア・フィールドのための長靴選び

3月も半ばを過ぎ、春が近づいてきたような気がします。 野外でも生きものたちが動き出し、それを追う生きもの大好きっ子さんたちの息が荒くなる季節です。 本エントリでは、アウトドアレジャーや野外フェス、外遊びに欠かせない長靴のリーズナブルな選び方…

「クマムシカフェ・イン・札幌」に せんにゅう!

去る2012年3月2日、北海道札幌市にてクマムシイベント「クマムシカフェ・イン・札幌」が開催されました。今回はクマムシカフェのリポートをお届けします(ご本人の許可を得て写真を撮影しています)。 なお、記念すべき第一回のクマムシ集会はパリで行われて…

世界と向き合うこと、子どもに向けるカメラのこと

僕のフィルムカメラ、NikonFEは防湿庫の奥で眠っている。先日引っ張り出したら、露出計の針が動かなくなっていた。電池を換えても駄目だ。 この街に戻ってきた6年前。見知ったはずの土地が全然違うところのように思えて、あちこちでシャッターを切っていた。…

『ガラナな』ようこそ!北海道限定飲料ガラナ荘へ!

北海道のローカルフードを語る上で忘れてはいけないのが飲み物の存在。ビールや乳飲料と並ぶ知名度を誇る炭酸飲料、それがガラナです。他の都府県では手に入りにくい一方、道内ではファンが多く、熱心なコレクターによる先行研究webも存在します。本エントリ…

熊森協会の科学観と「奥山保全・復元学会」の閉会

日本熊森協会の森山まり子会長が学会会長を務める「日本奥山保全・復元学会」が閉会してしまいました。この学会についての流れを追いつつ、僕が熊森協会に期待していたこととか、協会の科学に対する向き合い方で問題があると感じたことについて、つらつらと…

たくさんのふしぎ「コテングコウモリを紹介します」を紹介します!

福音館書店から出版されている子ども向け科学絵本「たくさんのふしぎ」をご存知でしょうか。「絵ときゾウの時間ネズミの時間」「ノラネコの研究」「アラスカたんけん記」などなど、科学や歴史、文化などのさまざまな分野で、なにかに夢中になっている専門家…

冬の朝に森に出てみようと思った

朝の森を歩きたくなって、物置からスキーを引っ張り出した。細すぎる板とストック、靴を車に積んで、カメラを持って出発した。 僕はスキーが得意だった。高校を卒業するまで随分練習させてもらったおかげで、冬の体育の授業でスキー場に行ったときだけ人気者…

ステマじゃないよ!北海道は名物以外もおいしいです(^o^)

「食べ物がおいしい」。北海道を観光される方にとって、魅力的な要素のひとつだと思います。「北海道の料理は料理じゃない、材料だ」なんて揶揄されたりもするのですが、僕は思います、「材料で勝負できるのだからそれで良いじゃないか」と。 北海道の食べ物…