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紺色のひと

思考整理とか表現とか環境について、自分のために考える。サイドバー「このブログについて」をご参照ください

ホッケ釣って食って

妻の父、すなわち僕の義父は釣りキチである。釣り好きが高じて一時期釣り雑誌にコラムを掲載していたほどだ。「娘を嫁にやるなら一緒に釣りに行ってくれる男がいい」との言葉を残した、との噂もある。このたび、そんな義父からホッケ釣りでも行かないか、とのありがたい誘いがあったので、妻と一緒に釣ってきた。

ホッケについて


ホッケとはなんぞや、という詳しい話は割愛するとして、「ホッケの開き」といえば居酒屋メニューとして非常に馴染み深い魚だ。他にも白身がすり身として利用されたりもする。太平洋岸では関東以北、日本海側では中国地方以北に分布し、ほぼ全国で漁獲されるが、北海道では特に身近である。釣りの対象としては、防波堤や磯からの投げ釣りやウキ釣り、また船釣りなどで狙われる。
妻はこのホッケに因縁があるという。「小さい頃お父さんに連れられてホッケ釣りに行ったら、釣ったホッケにビンタされたの。すっごく痛かった」そうだ。ふうん。


まずは釣ろう!

義父に連れられてやってきたのは日本海側の某磯である。義父は特に磯釣りが好きであるらしく「この時期はここがいいんだ」とどこからか仕入れた情報を元に場所を決定したらしい。
天候は曇り、風はあまりない。沖のほうは凪いでいるが、岸に寄ると波はやや高くなっている。


撒き餌を練って岸に撒き、中通しウキ*1の仕掛けに針を結び、餌のオキアミを針につけて、さっそく開始。



竿を出してしばらく、ほとんどアタリがない。一方20mほどずれたところで釣っていたグループは爆釣の模様である。「おとーさん向こう移ろうよ」「あっち行ったら?」妻や義母の声に、「いや、撒き餌も撒いたしこっちにも寄って来るはずだ」と義父。竿も二本あるし、ひとりはあちらで様子を見てもよいのではと僕は思ったが、そんなことを言ってはいけない。キャプテンの指示を待ちつつ、海上のウキを見つめ続けた。雨が降ってきた。


雨と周囲のおっちゃん(あっち釣れてるよ、移りなよ)、そして何より妻と義母に押される形で、義父も移動を決意した。爆釣グループの横のスペースに移動し、挨拶して竿を入れた。



…途端。


妻にアタリである!


ホッケである!

僕が胸を撫で下ろした瞬間であった。



波が高くなり、妻は潮を何度もかぶるが、果敢に竿を出す。



あ、またアタってる。これは入れ食いだ! ここぞとばかりに往年の釣り番組「釣りロマンを求めて」っぽく『来った来たぁ〜っ』とアテレコしてみる。



僕も釣る。アブラコ(アイナメ)は昔よく釣ったけど、実はホッケを自分で釣るのは初めて。やあ、きれいだなぁ。



妻と義父。血は争えないかんじ。この後、義母も参戦し、義父ときゃっきゃ言いながら釣り上げる。この言葉を使っていいものか悩むが、とても微笑ましい。



釣りたてのウロコが曇りの光を反射してきれい。



結局、竿を出して2時間で48本の釣果だった。最大で40cmくらい、最後のほうはやや小ぶりなものが目立ったか。



そして食おう!

家に持ち帰り、腹を割いて内臓を出して、二枚におろす。



祖母に教えてもらいながら、味噌漬けに。味噌3:醤油1を和え、両面に塗りながらタッパーに重ねて入れてゆく。



大きいものは開きにして、塩を振って干す。



次の日。
ホッケの開き、できたよー!


さっそくグリルで焼いて、いただきます!!



「むほっ、これは!」「知床羅臼産の油の乗った大きなホッケの開きもうまかったが、一味違う柔らかな歯ごたえだ!」「あっさりした塩味とジューシーな身がシャッキリポンと新鮮さを物語っているわ!」



「さあ、お次は味噌漬けだ」



「むほほっ、こりゃあご飯が何杯あっても足りないよっ!」「漬けたのが一夜だけとあって味はやや薄めだが、これは明日以降も楽しめそうだ!」「味噌の味が全体に染み渡って、油の乗った開きとは全く別の魚のようだわシャッキリポン!」



数が多かったので母や叔母などにもおすそ分けしたが、おろした白身に粉をはたいてムニエルにしてもおいしかった、とのこと。



(追記)
妻から「実家に帰らせていただきます」というメールが来て、またかと思っていたら、ホッケのフライを手に提げて帰宅した。揚げてもらったのをご馳走になっていたらしい。マヨネーズと中濃(ちゅうこい)ソースにつけて、いただきます!



「むっほほむほほっ! 揚げられて身のしまったホッケのうまいこと!」「うむ、塩がきいていて、これはビールによく合うな」「プッセちゃんが欲しそうにシャッキリポンって顔をしてるわね」



まとめ

こうして僕と妻と義父の釣行はひとまず無事に終了したのであった。
今回の教訓は、

  • 「釣りロマンを求めて」と「千夜釣行」のナレーションは差をつけるべし
  • 生きているホッケはウロコがきれいでビンタが痛い
  • ホッケシャッキリポン

である。


ところで、妻がこのエントリについたブックマークコメント等を読んで、「どうしてホッケでこんなに興味を持たれるのかがわからない」と不思議そうな顔をしていた。それもそのはず、妻は釣り好きの父を持ち、幼少の頃からおいしい海産物を食べ慣れていただけでなく、オホーツク海側の港町に縁者がいるためカニやらウニやらサケやらをさんざん食べて育ってきているのである。ちなみに僕も釣り好きの父を持つので似たようなもの。
ふたりとも、海産物に関しては大変おいしいものに恵まれて育っていることを、こういう機会に認識したりするのであった。

*1:糸がウキを貫通してある程度上下に動く仕組みのウキ