紺色のひと

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どんな仕事をしたいのか?


どういう仕事をしたいのか。そして、どういう仕事をする人になりたいのか。それをずっと考えている。

僕の職業はどうもマイナーで、説明するのが難しい。様々な分野の知識やその専門の方々と関わりを持つことになったり、自分の中でもそれらを把握・統括して使ってゆく必要に迫られている。知らないことを知るのが快い僕には天職なのではないか、と最近思えるようになってきた。

今日、若くしてある分野で成功されている方と一緒に仕事をする機会に恵まれた。成功、と言うとそのひとは苦笑いするかもしれないけれど、業績や立場、抱えている責任などは間違いなく全国でも有数だろうと思う。僕は良縁に感謝した。
僕がさらに若いこともあったのだろう、そのひとは仕事の話の合間に、僕のいる業界が置かれている現状やこれからの展望、自分の為してきたことなんかを話してくれた。生徒に教えるように。
海外でこの業界がとても高い評価を受けているけれど、国内ではまだまだ認知されていないから、そういう社会的な土壌を地道に形作ってゆかなければならないこと。こちらが真面目に話してもさっぱり話が通用しないひとはごまんといるけれど、一方で誠意をわかってくれるひとも存在して、そういうひとは心強い味方になり得ること。きめ細かく正確で、かつ必要な情報を取得すること。客の言うことをなんでも聞いて仕事をもらうのではなくて、多少金がかさんでも彼のいるあの会社に頼みたい、と思われるような仕事をすること。
「こちらが出す厳しさこそをプレミアにするんだ」
そのひとは言った。
「そして、すべては、根拠と独創的なアイディアによって裏打ちされていなければならないんだよ」
そのためにはまず自分が力をつけなければ駄目だ、というのは僕にもよくわかった。知識と経験とアイディアに裏付けられた提案こそが、自分の職業の根源を為すもののはずだからだ。
これから僕はどんな仕事をしたいのか、まだわかりやすい言葉にはできていない。ただ、小器用な割に根回しの類が苦手な自分を鑑みるに、相手が打ちやすい球を投げるようなのが合っているのだろうな、とは思う。できればバッティングピッチャーのように、願わくば打たせて取るように。ん、自分で言っててよくわかんなくなってきた。