紺色のひと

思考整理とか表現とか環境について、自分のために考える。サイドバー「このブログについて」をご参照ください

やまだもんごる

ハチミツとクローバー」のDVDを見ることになって、晩ご飯が終わってから流した。はじめのうちは「ヤ・マ・ダ! ヤ・マ・ダ!」とか言いながら見ていたのだけれど、だんだん自分の掌を見ることが多くなってきて、それはつまり苛立ちだった。つらつらと感想を書こうとも思ったが、結局喪失感だのないものねだりだのという言葉に収束することは明らかであるようだったので、やめることにした。そんなのは実に馬鹿馬鹿しい。

ハチミツとクローバー ~恋に落ちた瞬間~ [DVD]

ハチミツとクローバー ~恋に落ちた瞬間~ [DVD]

おそらく、世の中のおよそすべてのことについて、おれは手に入らないと感じていて、その感情は自分の小器用さが浮き彫りになったり、なにかひとつでも手に入れたひとを目の当たりにしたときに殊更強くなる。自分がなにを求めているかということについて、未だに明らかにできていない気がする。仕事の目的でも、女性の好みでも、気合いの入れ方でも、なんでもだ。
「おれにはなにができるか」とこれまでさんざ問うてきたけれど、そもそもおれはなにがしたいのだろう。それがわからないから可能なことをただ増やしたかったのか、それすらわからないのに可能なことを無目的に増やしていたのか、それすらも明らかにできない。実に苛々する。