決意のようなもの
「日々の些細から、何かを導くのは無駄なことだ。」
- 作者: 田辺あゆみ,藤代冥砂
- 出版社/メーカー: ロッキングオン
- 発売日: 2004/04/30
- メディア: 単行本
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口づけの感覚を写しとれたり書き移せたりできないことにもどかしさを覚えるけれど、それはそういうものなのだ、と思うことにした。ないものがあって、あるものがない。
しずかに笑っていたいと思った。誰かの言葉とか、誰かの影響ではなくて、「しずかに」「笑って」いることが重要なのだ。
恋人と呼べる存在がいるといないに関わらず、ブログは公開ラブレターのようなものだと思うことがある。もちろん、いつもそういう浮ついたことを考えてはいないし、考えているときだって「どういうふうに公開しようかな」とまで気を回しているわけではない。けれど、公開してまでそういう気持ちを書きたいときというのは確かにあるのだ。
職務経験が少ないなりに担当していたふたつの案件についてプレゼンを終え、空港のプロペラ機に乗った。一時間も飛ばずに丘珠空港へと降りる、とアナウンスが告げた。僕は好きなひとのことを考え、少し眠ることにした。
藤代冥砂さんの言葉に
「時間を止めたくて写真を撮るわけではない むしろその逆だ」
「結果として記録として残るにしても 私があみを撮るのはそのためではない」
という言葉があって、僕は忘れたくなくて写真を撮っていたけれど、そうやって誰かを撮っていられたらどんなにいいだろうと思ったのだった。