「爆発音がした」まとめ によせて
「後ろで大きな爆発音がした。俺は驚いて振り返った。」
を、様々な文体や作家の癖を用いて表現する試み。非常に笑いました。とりあえず、載ってないものをいくつかやってみた。便乗をまったく恐れない。
その時ふたりの後ろの方でどぉと烈しい音がしました。ジョバンニが驚いて振り返ると地面の一部が空にすいこまれるように抛り出されて煙が柱のように立つのが見えました。目をこらすとその柱のようになった煙はひとつひとつが黒々とした金剛石の粒なのでした。「発破だよ、発破だよ。」カムパネルラはこおどりしました。
ドアのでどん、と大きな音がした気がした。しかし先ほどのやりとりの疲れで休息に酒がまわっていたおれはまあいいや、どうだって…と思うだけで、さっさとベッドにもぐりこんだ。
- 椎名誠(在りし日のあやしい探検隊的)
テントの外でどーん、と大きな音がした。どうせ酔ったサーノが焚き火になにか放り込んだのだろう。「うるさいぞウスラバカ!」とおれはどなり、寝袋を頭からかぶった。
- 椎名誠(在りし日のスーパーエッセイ的)
「つまりワタクシが背すじをただして言いたいのは、先程後ろのほうから破壊衝撃的大盛りべらんめえ的なナニモノかがどおんどおおんと音を立ててバクハツした! ということなのであります。」
森見氏と保坂さんにも挑戦したが納得いかずに断念。で、ついでに漫画も。
「……つまり、物質の燃焼には可燃物と酸素が必要だということです。」「それでは爆発を起こす、つまり急激に燃焼させるにはどうしたらいいでしょうか?」
「簡単よ! 後ろを振り返ればいいのよ!」
ズバゥゥウン!!