『パシフィック・リム』みたメモ
各所で話題の「パシフィック・リム」を見てきました。おもしろかったです。初代ウルトラマン・平成ゴジラ以外の特撮作品をあまり見たことがない特撮ファンとして、とりあえず思ったことを書き殴ってみます。
12.11 ブルーレイ&DVDリリース レンタル/VOD 同時開始 11.27 ダウンロード先行発売|映画『パシフィック・リム』公式サイト
デルトロ監督の過去の作品や、既存の特撮・SF作品についての知識があまりないと自覚しているので、本当に見た感想をメモするだけになります。他と比較しようにも上記くらいしか知らないので、かえって元ネタだの特撮作品としての位置づけだの系譜だのを考えずに楽しめたのかな、とか。
以下はネタバレを含みます。
見に行くまで
- 最近はtwitterでもこの映画の話題でもちきり。映画の内容についてだけではなく、誰々が何と言っていた、いやその批評はどうだ、という話まで出てきていたので、とりあえず感想・内容ネタバレ含めてスルーしていた。
- タイムラインから「でかい怪獣と人類のロボットが戦う映画」とだけ把握。その他、事前に見たのは予告映像に東宝映画の音楽・広告字幕を足したMAD映像のみ。暗くてよくわかんないけど、平成ゴジラの映像に昭和東宝の字幕が似合うなんて最高じゃないか!
- 妻と「これと風立ちぬを一日二本立てで見に行けたらいいよね」という話をしていたけれど、妻が娘を連れて出かけたので、やむなくひとりで見に行くことに。「風立ちぬ」はDVDで見よう。
これ。
説明がちな本編予告はこっち。
上映開始
- 3D吹き替えを選択。メガネの上からメガネをかけた。画面から文字や人が浮き出たのでびびる。開始早々の戦闘シーンで体に力が入りすぎたため、ひと段落ついたところで喉の動脈がどっきんどっきん言ってるのがわかる。心臓に良くない。怖い。
- その後も戦闘シーンではいろんなところが容赦なくもげたりちぎれたり飛んだりするので、手すりを握りっぱなしだった。心臓に良くない。怖い。
- ちょっと前に腰を痛め、サポーターを装着して臨んだが、違和感が気にならないほど集中できた。
- 菊池凛子は顔と名前が一致する数少ない女優のひとりで、顔はむしろ好みなのだけれど、目じりが強調されたアメリカでのアジア人っぽいお化粧があまりかわいくない。
- 意図的にすごくわかりやすくなるように作っていると感じた。ちょっと特撮見たことあるひとにも、ないひとも、そしてガチなひとにも楽しみどころがあるように。
- トラウマがどうとか登場人物の背景がどうとかにあまり触れないのがわかりやすさを際立たせている。
- 劇場でもDVDでもいいので、妻と一緒に見て感想を聞いてみたくなった。
特撮映画として
- 僕にとって怪獣が暴れる特撮と言えばやっぱりゴジラ、それも平成(1984〜デストロイア)で、巨大怪獣同士の緩慢な肉弾戦、スピーディなのは空中戦のときだけ、最後は光線技で決着、というのが定番だった。
- 今まで怪獣映画を見ていて「この怪獣、怖い」と思ったのは、ガメラ2の小型レギオン*1が地下鉄に侵入して携帯電話を持っている人を襲うシーンのときだけだった*2。逆に巨大怪獣は恐ろしくはなかった。
- 「パシフィック・リム」では、どのカイジュウからも怖さが伝わってきた。表面の質感とかデザインも一因かもしれない。
- 一番怖さを感じた理由は、カイジュウが「ちゃんと重そう」だったからだ。特にジプシー・デンジャーと戦うレザーバックが上陸したときは「あ、もうムリムリ」と思った。足太すぎ。あんなの乗られただけで潰れちゃう。体当たり最強説。
- 同じ理由で、「巨大質量による打撃」がちゃんと効力を持つ攻撃手段として扱われてるのがよかった。エルボー・ロケット=ロケットパンチが必殺技となり得る世界。子供心にも、細身のウルトラマンが繰り出すチョップでどれだけ怪獣にダメージを与えられるか疑問だったので、それが嬉しかったです。
- イェーガーが飛び道具をほとんど持たない(ように描かれていた)のには理由があるのかしら。内臓エネルギーの限界だとか、ミサイル格納しながら戦うのは誘爆の危険があるから、とかかしら。
- イェーガーが高所から飛び降りる(落下する)シーンが多い。膝のサスペンション機能がきっとすごいんだろうなー。
- 失ったのは二人じゃなくて二体、あるいは二組だよね?
- 海からの侵略という設定上、上陸させてしまうと被害が大きくなる一方なので仕方ないけれど、明るいところでの陸上戦をもうちょっと見たかった。
なんか元ネタが云々的なよろこび方
- いきなり登場したのが鉄人28号だったので、これがオマージュというやつかと思った。
- あっ、大悪獣ギロンだ! スリケン攻撃に期待!
- イェーガーが吊られて運ばれてるの、スカイドンのワイヤーロック作戦を思い出すというか、むしろヘリコプターすげえ。(しかしwikipediaによるとジプシー・デンジャーは1,980トンだそうなので、スカイドン20万トンの100分の1である。むしろビートルがすげえ。)
- ビッゴー!ショーウターイ! アクション! サドン・インパクト!
- 「(アンチ・シズマフィールド内だけど)ロボは原子力だから動けます」(キリッ)
- こういうのを探さなくても、前述のわかりやすさできっと面白く見ることができると思う。
見終わってから読んだ感想
映画:パシフィックリム 感想 島国大和のド畜生
アメコブログ 『パシフィック・リム』を理解するうえで読んでおきたい、二冊の副読本♪
http://d.hatena.ne.jp/the-world-is-yours/20130810/p2
出会って4秒で闘い『パシフィック・リム』 - くりごはんが嫌い
取り急ぎ、角川文庫のノベライズ版を買いました。
- 作者: アレックス・アーバイン,富永和子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2013/07/25
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