紺色のひと

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夏はどこだ

数々のブログから、夏が染み出してくるようだ。僕の巡回先のひとつに川ガキ写真家の方のブログがあるのだけれど、夏は彼にとって活動の最盛期であり、海へ川へと水辺を忙しく飛びまわってはお仕事に精を出されている。僕はというと蛍光灯の明るい社内で、機器の都合上肌寒いくらいにクーラーが効いた席に座り、ぽちぽちとキーを叩いている。
今日はこの夏二度目の花火大会があるのだけれど、恋人とは予定が合わず、ひとりで行くのもなんだか気が乗らないし、既に諦めムードの中にある。

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そういえば先日、恋人の部屋でアルバムを見ていたのだった。付き合うようになってから僕のフィルムカメラの被写体はほとんど恋人が独占し、当然のようにできてくる写真も恋人ばかりが写っているので、アルバムを別にして写真集っぽくしていた。連休に桜を見に行ったときのものとか、自分でもおっと思うようなものが撮れていて、やはりフィルムカメラだと持っている側の愛が反映されるのかしらん、なんて思っていたのだ。
最近それで恋人を撮っていなかった理由は、ひとえにフィルムの感度が低くて一緒にいる夜の室内では撮れない、というだけのことなのだけれど、また彼女のことを撮りたいと思う欲求が僕の中に生まれてくるのを感じている。
もしかしたら、夏もその中から見つけ出せるかもしれない。