紺色のひと

思考整理とか表現とか環境について、自分のために考える。サイドバー「このブログについて」をご参照ください

忘れない、波に

仕事がいよいよ大詰めに差し掛かってきている。忙しさそのものは12月1月の時ほどではないのだけれど、これさえ終わればもう、という終わりが見えているというのはとても気が楽なものだ。
山形で院に残っていた友人からメールが来た。卒業だよ、東京で就職するよ。これで僕たちの代の在学生はほとんど散ることになる。別の友人は電話で、県内の中学校でカウンセラーや、と言っていた。彼はあの地に残るのだ。
恋人とする話に、頻繁に大学や寮の友人のことが出てくるのに僕も気づいている。二年前、僕は終わりが見えていることに怯えて怯えて縮こまって、最後まで楽しもうと切り替えられるのに少し時間がかかった。今はどうだ。そして彼はどうだ。僕は確かに大人になって、けれど忘れてはいないのだ。