紺色のひと

思考整理とか表現とか環境について、自分のために考える。サイドバー「このブログについて」をご参照ください

熊森協会が『どんぐり運び』を真っ向から否定していた件

本ブログでは、”実践自然保護団体 日本熊森協会”に対し、その活動、特に「どんぐり運び」に代表される野生動物の関わり方に問題が大きいと感じ、指摘・批判を行ってきました。先日4月8日にアップされた協会公式ブログにて、非常に興味深い記述がありましたの…

桃太郎の入った桃はどこから流れてきたのか問題

「写真で一言ボケることに特化したサービス」、ボケて。ここに投稿された「桃太郎」の裏設定ボケがはてブで話題になっていました。 【ボケ】鬼ヶ島では角が生えずに産まれた子供を大きな桃に入れて海や川に流す習慣があった。 - ボケて(bokete) はてなブッ…

春が来たりて風が吹き、氷は海へと還るのだ

三月。年度末のこの時期は、毎年忙しい日が続くのだけれど、今年のそれはちょっと尋常ではなくて、二月の中頃から休みなしでの出社が続いた。今月の頭に一度、三連休で山形に行った他は、休みの日に娘と遊ぶこともできず、粛々とおしごとをこなさざるを得な…

米を煮て食うだけの日々

仕事が繁忙期を迎え、家に帰る時間が遅くなる日が続く。土日を費やしてもやることはまるで減らず、娘マチ子の顔は朝起きて保育園に連れていくまでの間にしか見られなくて、妻から聞く話で言葉の上達に驚いたりする。マチ子の寝かしつけのまま妻が寝落ちてし…

冬の水面

静かな心持ちでいたいのだ、深い雪の中を流れる冬の川のように。静かに笑い涙して、優しく微笑んでいたいのだ。たとえ針のような言葉を投げつけられても心折れることのない、静かで強い心が欲しいのだ。ひとりきりでも生きてゆけるくらい、冷たく強い心が欲…

2013年、これはむしろ僕のソフトパレード

年賀状と、仕事と育児を理由に放ったらかしになっている部屋の片づけを少しだけ進めていたら、もう31日を迎えていた。慌しいというよりはただ自分の時間の使い方がうまくできていないだけの気もするし、娘の相手をすることを最優先にしたいと思いつつも、生…

SYNAPSE Classroom vol.3「人と動物のつきあいかた」に参加します

2014年1月25日(土曜)に東京で開催されるイベント、SYNAPSE Classroom vol.3「人と動物のつきあいかた」に、"生徒役"として参加することになりましたのでお報せします。 SYNAPSE Classroom vol. 3 | 学術と社会を繋ぐ SYNAPSE Project 「SYNAPSE project」…

銃のさざなみ

感受性の豊かだった時代は過ぎ去り、荒ぶった心持ちを詩や小説に叩きつけることをしなくなった。心を平静に保つ術を得た代わりに、立ったさざなみの運動エネルギーを大切に覚えておくことができなくなった。大人になるのはつらいことだ。 かねてからの検討事…

記念写真と荒ぶりはじめた僕の腹部的な何か

毎年、10月の三連休には記念写真を撮ることにしていて、今年で4回目となった。結婚披露宴からまる4年経っている(結婚5年目)はずなのだけれど、まだそれだけかというのと、あっという間だったなというののどちらの気持ちもあって、時間の経過についてきちん…

マチ子1歳半までの絵本履歴

娘マチ子、もうすぐ一歳半。いつのまにか自分でカラーボックスから絵本を引っ張り出して「はい! はい!」とせがむようになった。とても嬉しい。これも妻が積極的にそういう時間をつくってくれていたからだろうと思う。記録をかねて、今うちにある絵本を並べ…

『パシフィック・リム』みたメモ

各所で話題の「パシフィック・リム」を見てきました。おもしろかったです。初代ウルトラマン・平成ゴジラ以外の特撮作品をあまり見たことがない特撮ファンとして、とりあえず思ったことを書き殴ってみます。 12.11 ブルーレイ&DVDリリース レンタル/VOD 同時…

はじめてのキャンプと積丹ブルー

夏休みらしい夏休みもない。おでかけの予定が入っていない土曜日の朝、車にテントやら何やらを積み込んで出発した。目指すは西、積丹半島だ。 娘マチ子にとってはこれが初めてのキャンプとなる。僕がひとりで野外宿泊をする機会は結婚後もちらほらとあったの…

Don't trust over 30のおれ

川のすぐそばで水音を聞いている。 川を遡る魚が好きだ。 生まれた場所に戻り命を繋ぐロマン、なんてものではなく、流れに逆らって上る、という行為そのものに憧れを抱く。はじまりの場所を目指して遡る。遡上親魚にとって、リバーズ・エンドは河口ではなく…

最期の終末

まあその、なんだ。 僕の話です。 僕にとって、24歳という年齢はちょっと特別だった。 高校生くらいのとき、自分がこの先どんなふうに歳をとっていくのかを想像してみたことがある。高校を出て、大学に通って、仕事をして、24歳になって、そのあとがぷっつり…

俺の美声でカエルを発情させてみた

春。 それはカエルたちの恋の季節。 そこに参戦するべく、恋ノ邪魔者たる僕は、美声をひっさげて水辺に向かった! エゾノリュウキンカ咲き乱れる水辺。雪解け間もない頃、エゾアカガエルたちは恋の相手を探し、コロコロと悩ましげな声をあげる―― かと思えば…

サンショウウオの卵もおいしそう?

春が遅い。本当に今年は春が遅い。エゾヤマザクラの花がようやく咲き始めました。 4月の下旬まで寒々しい日が続き、遊びに行った先の山々に積もった雪は少しも減っている気がしません。札幌市内でも好天に恵まれず、連休は冷たい雨に降り込められて鬱々と過…

『もし森ガールが…』が中国の雑誌『知日』で紹介されました!

「もし森ガールがゆるゆるファッションで実際に森に入ったら」。森ガール風に女装した男が実際に森に入ってナタやチェーンソーを振りまわす様子は、たくさんの方に読んでいただけて、当ブログ一の人気記事となりました。日本の森ガール熱もやや治まった2013…

日本熊森協会のヒグマ認識がひどい

本ブログでは、”実践自然保護団体 日本熊森協会”に対し、その活動や生物への認識に明らかな誤りや偏りがあり、問題が大きいことを指摘・批判してきました。 熊森協会の主な活動場所は本州、ツキノワグマへの言及が多いのですが、ここ2年ほど北海道のヒグマ…

妻と両生類が完全に一致

僕の妻はクラゲが好きで、山形県にあるクラゲで有名な水族館に行ったときはしばらく展示階から動かなかった。結婚してから、妻は両生類・爬虫類の類も好きなようだ、ということを知った。僕はおさかなが好きで、両生類もまあ嫌いではないし、どちらかという…

親になる一年

僕の仕事がひと段落したのと、一年子守りで篭もりっきりの妻の慰安をかねて、温泉旅館に一泊してきた。胆振方面の古い温泉街で、今はやや寂れつつあるが、30年前には祖父もよく通ったと聞く。国道沿いの海産物直販所で中国人観光客の皆さんに混じって水槽の…

出すのはムダなの!?「コピペでパブリックコメント」の問題点

「パブリックコメント」をご存知でしょうか。政策などを決めるにあたって、国民からの意見を聞くための制度です。このパブリックコメントを巡っては、以前から「コピー&ペーストによる同一意見の提出」が問題視されています。なぜ、コピペではダメなのか? …

ウナギが絶滅危惧種!? レッドリスト選定について

「土用の丑の日」など、日本の食卓に馴染みの深い魚のひとつであるウナギ。日本には「ニホンウナギ」という種類が主に生息し、古くから食材として利用されてきました。このニホンウナギが絶滅危惧種に、という衝撃的なニュースが流れたのをきっかけに、背景…

2012年、僕たちの、僕と妻と娘のソフトパレード

高校生の頃、12月31日。夕方になると自分の部屋にこもって、「今年も終わるんだなあ」なんてことを考えながら、無理やりに自分を感傷的な気分に追い込もうとした。それが僕の年越しのあり方で、かなりの間その儀式は続いていたのだけれど、ここ数年の年末に…

メリークマムシ!クマムシさん手ぬぐいの活用法

みなさん、ちょっと遅くなったけれど、メリークマムシ! ひと呼んで「不自然な森ガール」、みやまちゃんです。 このあいだ、日本のほこるクマムシけんきゅうしゃ・ホリカワさんからプレゼントがとどきました! とってもうれしかったので写真をとってみました…

海のむこうに/手向けの花が選べない

漁火が見えた。丘の高いところを走っているときは随分近くに思えたのだけれど、道路の海抜が低くなるにつれて光は水平線に吸い込まれていって、僕が思っていたよりもそれらはずっと遠い海の向こうの、水平線に近いほうに出た船のようだった。 まだ暑くなる前…

記念写真と荒ぶる娘のハーフバースデー的な何か

10月10日は僕と妻の結婚披露宴があった日である。せっかくだし、毎年記念写真を撮っている。今年は3回目、4年目の撮影になった。 結婚して間もない頃、義母から「結婚して3年間は新婚さんだからねー」と言われたのをよく覚えているのだが、その定義に照らせ…

おむつ夜曲

暑かった九月もいつの間にか終わりを告げようとしている。マチ子は5ヶ月になり、つい先日寝返りをうつことを覚えた。離乳食も始まり、表情も豊かになってきて、いよいよ眠って泣くだけの生き物ではなくなっている(大分前からそうではあるのだけれど)。 出…

北海道の冬、原発なしで電力は足りるか?について考えてみた

全国的に「節電の夏」です。大飯原発の再稼働に始まり、反原発デモ、関西電力と大阪市長のやり取りなど、原発・電力関連のニュースが連日流れています。僕の住む北海道では、「北海道で24時間の節電検討」という次の冬が心配になるニュースが…。本エントリで…

新訳「ドリトル先生アフリカへ行く」新旧を比較してみた

子供の頃に何度も繰り返し読んだ「ドリトル先生」シリーズ。2011年からかわいらしい挿絵つきの新訳が角川つばさ文庫から出版されていると聞き、さっそく読んでみました。挿絵のキャラ描写や訳の新旧を比較してみるとともに、新訳を「子供向け作品としてのド…

ウニじごく

北海道オホーツク海側に住む妻のおじいちゃん家から、オレンジ色の海産物が届きました。ウニです。 エゾバフンウニです。 通常、身といわれ食用にされるのは卵巣の部分で、エゾバフンウニの身は鮮やかなオレンジ色なのが特徴です。ウニは雑食なので何でも食…