紺色のひと

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生活

北海道の冬、原発なしで電力は足りるか?について考えてみた

全国的に「節電の夏」です。大飯原発の再稼働に始まり、反原発デモ、関西電力と大阪市長のやり取りなど、原発・電力関連のニュースが連日流れています。僕の住む北海道では、「北海道で24時間の節電検討」という次の冬が心配になるニュースが…。本エントリで…

新訳「ドリトル先生アフリカへ行く」新旧を比較してみた

子供の頃に何度も繰り返し読んだ「ドリトル先生」シリーズ。2011年からかわいらしい挿絵つきの新訳が角川つばさ文庫から出版されていると聞き、さっそく読んでみました。挿絵のキャラ描写や訳の新旧を比較してみるとともに、新訳を「子供向け作品としてのド…

ウニじごく

北海道オホーツク海側に住む妻のおじいちゃん家から、オレンジ色の海産物が届きました。ウニです。 エゾバフンウニです。 通常、身といわれ食用にされるのは卵巣の部分で、エゾバフンウニの身は鮮やかなオレンジ色なのが特徴です。ウニは雑食なので何でも食…

花の名という題名

ずっと、「あの花の名はなんだ」というタイトルの小説を書きたいと思っている。アニメ「あの花」が出てきたときは正直やられたと思った。それはともかく、寮を舞台にした私小説を書いたとき、同じ題の章を書き始めたが、友人の死についてうまく言葉にできな…

眠ってくれるとありがたい

娘・マチ子が生まれて一ヶ月。妻も実家から帰ってきて、三人と一匹の生活が始まった。一ヶ月検診では「おとなしいいい子ですね」とのコメントを頂戴したと聞いたが、他の赤子と生活した経験がない僕にとっては、マチ子の夜の泣き声はなかなか堪えるものがあ…

汚れた季節に世界がひらけ、君の名は決まった

三月下旬から四月上旬は、この街が最も汚くなる季節だ。冬の終わりとも春の訪れとも言い切れない、暖かいようなまだ寒いような半端な気温で、道路脇に積もった雪が解け始め、融雪剤を含んだまだらの暗灰色の山があちこちにできる。足元はびしゃびしゃでざり…

時には自覚の話を

妻の出産予定日まで、あと20日。休日は家で過ごすことが多くなった。いや、いつもどおり出かけているような気もするし、いつもどおり家でだらだらしている気もする。休日は留守番していることが多かったプッセ、部屋の中をあちこち走り回ったり、暖房の上で…

アウトドア・フィールドのための長靴選び

3月も半ばを過ぎ、春が近づいてきたような気がします。 野外でも生きものたちが動き出し、それを追う生きもの大好きっ子さんたちの息が荒くなる季節です。 本エントリでは、アウトドアレジャーや野外フェス、外遊びに欠かせない長靴のリーズナブルな選び方…

世界と向き合うこと、子どもに向けるカメラのこと

僕のフィルムカメラ、NikonFEは防湿庫の奥で眠っている。先日引っ張り出したら、露出計の針が動かなくなっていた。電池を換えても駄目だ。 この街に戻ってきた6年前。見知ったはずの土地が全然違うところのように思えて、あちこちでシャッターを切っていた。…

『ガラナな』ようこそ!北海道限定飲料ガラナ荘へ!

北海道のローカルフードを語る上で忘れてはいけないのが飲み物の存在。ビールや乳飲料と並ぶ知名度を誇る炭酸飲料、それがガラナです。他の都府県では手に入りにくい一方、道内ではファンが多く、熱心なコレクターによる先行研究webも存在します。本エントリ…

冬の朝に森に出てみようと思った

朝の森を歩きたくなって、物置からスキーを引っ張り出した。細すぎる板とストック、靴を車に積んで、カメラを持って出発した。 僕はスキーが得意だった。高校を卒業するまで随分練習させてもらったおかげで、冬の体育の授業でスキー場に行ったときだけ人気者…

ステマじゃないよ!北海道は名物以外もおいしいです(^o^)

「食べ物がおいしい」。北海道を観光される方にとって、魅力的な要素のひとつだと思います。「北海道の料理は料理じゃない、材料だ」なんて揶揄されたりもするのですが、僕は思います、「材料で勝負できるのだからそれで良いじゃないか」と。 北海道の食べ物…

2011年、僕たちのソフトパレード

時間の感覚が薄れてしまって、年が変わるカウントダウンがうまくできずにいた。僕にとって12月31日は、部屋の床に寝転がって窓の外を見て、今年何があったかを思い出しながら噛み砕くような作業が必要な日だ。今年は30日になってもその気持ちの切り替えがう…

妻のお腹のことと、中のひとのこと

寮のことをゆっくり考える間もなく、あっという間に11月は過ぎてしまいました。この記事を書いているのも12月の終わり頃で、年の瀬の慌しさなんかを感じたりしています。 今週の末で、妻のお腹は7ヶ月を迎えます。日に日に大きくなってゆくお腹を毎日のよう…

男!ふんどし!『ケイメイ寮祭 THE FINAL』のすべて

僕が大学生活を送った寮には、ふんどしになって夜の街を練り歩き、最後には公園の堀に飛び込む――という実に「大学男子寮のステレオタイプ」な寮祭がある。諸事情により今年で45年の歴史に幕を閉じることになった寮祭を淡々とレポートするよ。 『世の中には二…

記念写真と荒ぶる妻の安定期的な何か

10月10日、結婚式から丸二年が経過しました。 昨年と同じ場所で記念撮影をしよう、と妻とでかけ、例によってポーズをキメて写真を撮りました。 ついでと言ってはなんですが、ご報告があります。 まずは、一年前の写真。記事はこちらの「記念写真と荒ぶる鷹の…

札幌のヒグマ出没についてちょっとしたまとめ

札幌市内でヒグマの出没が相次いでいます。山林に面した同市内では、これまでもヒグマが目撃されることは珍しくありませんでしたが、今回は中心部にほど近い住宅街での目撃が多発したため、大きなニュースとなりました。10月10日現在での出没状況を簡単に整…

川の中の墓標

彼等は海からやって来る。大群となってやって来る。川面に背鰭をなびかせて、川底に腹を摺り付けて。 秋は、彼等の産卵の時期であり、そして同時に死の時期でもある。僕が歩いた川原で死んでいた、彼等サケマスのホッチャレた姿だけを集めた。 川の中を歩く…

「クマのプーさん」はやっぱり男の子だった件

8月24日、Twitterで「クマのプーさんは実は女の子だった」という説が話題になっていました。びっくりされた方が多かったようで、たくさんリツイート(発言転載)され広まったようです……が、プーさんはまぎれもない男の子です。原作の絵本と英語の原著に当た…

あの日、夏の終わりに、10年後の8月また会えると信じた僕達などいない。

「10年後の8月」を迎えた彼女らの曲に関する自分語りを通して、世界といかに向き合うかを改めて考えてみただけの文章。自分勝手で傲慢な祈りのために、この恥ずかしい独白をここに残すものである。

進研ゼミ漫画を読んで次はキミの番になりたい奴ちょっと来い

突然ですまないが、今僕の目の前には、108冊の漫画がある。ただの漫画ではない。いや、実質タダの漫画ではある。 「ゼミなら部活と勉強が両立できるぜ!」「この問題、『チャレンジ』でやったのと同じだ!」「さあ、次はキミの番だ!」 これらのセリフに聞き…

水際の記憶

僕の記憶に強く残っているエロマンガのタイトルが「Water's Edge」で、大人になってから再度入手しようと思ったけれどそれは叶わなかった。多分、というかほぼ間違いなくそのマンガとは関係なく、僕の好きな場所は水際になって、出張の隙を見つけては川や海…

ホッケ釣って食って

妻の父、すなわち僕の義父は釣りキチである。釣り好きが高じて一時期釣り雑誌にコラムを掲載していたほどだ。「娘を嫁にやるなら一緒に釣りに行ってくれる男がいい」との言葉を残した、との噂もある。このたび、そんな義父からホッケ釣りでも行かないか、と…

僕の妻は俺の嫁

エルトン・ジョンの名曲に「Your song」(邦題「僕の歌は君の歌」)があります。僕が初めて付き合った女の子に教えてもらった歌です。そのこととは全く関係ありませんが、三度目の結婚記念日を迎えました。 初めての結婚記念日…というか、結婚前夜のことはよ…

僕は妻の背中に嘘をつく

これから僕が書くことは、全て一片の曇りもない嘘である。こんな生活を送っている「僕」はこれを書いている僕とは何の関係もないし、「妻」も僕の妻を指さない。全ては四月馬鹿の日に書かれた、僕のエアー妻(空気嫁)との生活や旅の出来事についての創作で…

春にならない冬の日のこと

年度末進行がうなり声をあげて僕ににじり寄っているとき、地震が来て、事務所で打ち合わせをしていた僕はとりあえず靴を履いたが、しばらくして僕が今外に出る必要はないと判断して靴を脱いだ。 僕の住む札幌ではあの日から今日まで、ほとんどそれまでと変わ…

一日遅れの、初めての猫の日

猫の日だった、というのを日付が変わってから妻に知らされた。なんでも猫好きには「猫の日には猫エントリをアップしなければならない」という不文律があるらしい。多分猫ラーメンもすすらねばならないのだろう。 先日我が家に猫を迎えたばかりの僕としてもそ…

猫のょぅじょがょぅじょに来た日

妻と相談のうえ、ネコを養女に迎えた。僕にとっては初めてのネコ飼育となる。 ただ、これまでの僕の生活の中で、ネコが一緒だったことが一度もなかったという訳ではない。大学の寮生活時代、僕と友人連中は寮に出入りしていた茶トラと一緒に一年ほどを過ごし…

俺の母がこんなに可愛いわけがない

先日、祖父母の家に遊びに行ったとき、祖父が昔撮った写真をそっくりもらってきました。写っているのはまだ若い祖父母、そして残りのほとんどがふたりの娘たち、つまり僕の母や叔母を写したものでした。50年前の母の赤ちゃん時代があまりに可愛かったので、…

m&m'sの食べ方おしえます

僕はチョコレートが大好きだ。チョコと名のつくものなら大抵好きだけれど、特に好きなのはコストパフォーマンスの高いものだ。安く買ってたくさん食べたい、なるべくなら何度も口に運びたい。貧乏性で結構、長く楽しみたい。そんな僕にとって、「お口でとろ…