一昨年の秋に独り暮らしを始めて一年と半分、僕は居を移すことにした。 この大学の傍のアパートは学生ばかりで、ほとんど部屋に帰らない僕はその学生っぽい雰囲気に浸ることができず、結局部屋はただ職場から戻って寝る場所としての機能を忠実に果たし続けた…
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