紺色のひと

思考整理とか表現とか環境について、自分のために考える。サイドバー「このブログについて」をご参照ください

2008-01-01から1年間の記事一覧

海へ来なさい

海へ来なさい 太陽に負けない肌を持ちなさい 潮風に溶けあう髪を持ちなさい どこまでも泳げる力と いつまでも歌える心と 魚に触れるような しなやかな指を持ちなさい 海へ来なさい そして心から幸せになりなさい

明るい黒い服のはなし

恋人が、恋人が、と恋人関連の話題ばかりで恐縮なのだけれど、恋人が「ここのところのあなたのエントリを見てるとものすごくイライラしてるみたいね」と言うので、別に楽しいことがないわけではなくて、たまたまマイナスに振れたときのことを書いているだけ…

ゆずと19と敵の敵

よく覚えている出来事がある。例によって前置きが長くなるけれど書く。 大学一年の頃、よく山形駅の路上に出てギターを弾きながら歌っていた。横には相方キムラがいた。彼は口達者な関西人で、裏声を使って歌うのがうまかった。ある種劇的な出会いをした僕た…

我侭の通し方

昨日恋人から言われて気づいたのだけれど、僕はいつの間にか相手に我を通すやり方を忘れてしまっていた。 ここで過去の自分を振り返ってその理由を探るのは簡単で、さっさと種明かしをしてしまえば、ひとつには変人扱いされるのにいい加減懲りたから、もうひ…

四度目

会社の先輩の結婚式に呼ばれて行って来た。会社の、と言っても彼とは職場以外での付き合いが深いので、僕は会社のひとたちとは別の、新郎新婦友人席みたいなところに座った。会場の隅の、写真を撮るのにいい場所だった。 1年半前に初めて結婚式に出席して、…

透明人間が約束を破った

生活の由無しごとから自分の考えを掬いとることを意識してきたつもりだった。暦は九月になろうとしていて、この街は遠空と秋雨の季節に差し掛かっている。高校の頃、夏休みが終わり、学校祭の準備をして、当日晴れた空があまりに高くて秋を感じたことを思い…

故郷はどこだ

帰り道、天啓を受けたので第二作を書き始めることにした。

4兄弟あらわる

突然なのだが、「創竜伝」を読んでいる。中学生くらいの頃に古本屋で買って3冊くらい読んだ記憶があるのだけれど、どうしてそれを読もうと思ったのか、まったく記憶にない。覚えていることと言えば「自動詞と他動詞を使い間違えるんじゃない」とか「好戦的な…

酒と嫌悪と男と女

高校の友人と飲んだ。最後の十数分、僕はテーブルに突っ伏して眠ってしまった。頭痛が眠気に対してまったく抵抗とならない。これはひどいと思って久しぶりに会った友人たちに別れを告げ、北大の構内をアパートに向けて歩き出した。喉が渇いていた。ビールと…

お盆である。親戚もいないのに北海道の東まで来ているのは単に仕事だからで、おまけに明日までかかるから岸田もさわおも曽我部も諦めた。早めに晩飯を食って、これから夜間の現場に取りかかる。なんとも言えない気分である。 ライジングサン、ついこの間まで…

皆目見当もつかない

余った時間にものを言わせ、手紙を書いたりつくった同人誌を発送したりした。閉店間際の郵便局に駆け込み、二十数通の封筒をカウンターの向こうに放る。寮や生活で深く関わった大学の連中にも一緒に送った。このブログを読んでいないひともいるはずなので、…

夏休みは既に遠く

あれあれ、と思っているうちに夏休みは最終日を迎えた。一番の遠出が隣町の養護施設まで祖母に会いに行ってそのついでに郊外のアメリカ資本ショッピングセンターでヌテラとモレッティを買った、というものだったのけれど、服にお金をかけてみたり、発送作業…

コンプレックス箱買い

はじめに言っておく。これは学生・院生諸兄への憧憬とコンプレックスを込めた駄文である。

かえってゆく場所 Last season

改めて言うと、僕は旅が好きだ。理由なんてない――なんて言えたら少しは格好がつくのかも知れないけれど、理由はひどく陳腐で、僕がないものねだりをする男だからだ。言ってしまえばその非日常性に惹かれているのだ。別にありきたりのことが悪いとは思わない…

夏休みが待ち遠しくない

盆の予定が決まらない。 僕の仕事の都合をここで詳細に述べても仕方ないから止すけれど、盆休みとして3日ほどもらえることになっている。ただ、業務との兼ね合いで、支障がなさそうな隙間平日に滑り込ませるようなかたちにならざるを得ない。 するとどうなる…

機嫌が悪いッ

嫌悪を表に出すのは嫌なのだけれど、珍しく僕は今非常に機嫌が悪い、と名言することにやぶさかでない。機嫌が悪いのだ。 発端がなにかはよくわからないけれど、仕事中から鈍い頭痛が絶えなかったこととか、早々と会社を後にしたものの駅に浴衣の男女が溢れ、…

夏はどこだ

数々のブログから、夏が染み出してくるようだ。僕の巡回先のひとつに川ガキ写真家の方のブログがあるのだけれど、夏は彼にとって活動の最盛期であり、海へ川へと水辺を忙しく飛びまわってはお仕事に精を出されている。僕はというと蛍光灯の明るい社内で、機…

人生を、続ける覚悟を

25歳の誕生日は、出張先の宿でひとり迎えた。 30日になろうかという29日の夜、夢を見た。現場で体に疲れが残っていて、9時くらいに布団に倒れ込んでいたせいだ。散らかった僕の寮の部屋に、友人が遊びにくる夢だった。彼女は友人を連れて3人でやってきて、ビ…

モーニングスター★私信

こちら(http://d.hatena.ne.jp/Asay/20080726/1217129039)でお知らせした寮私小説「モーニングスター」の通信配布について、私信を兼ねた更新です。 メールくださった方、ありがとうございました。数日間街から離れるので返信が遅くなることをご了承くださ…

25歳になる前に本気出す(新しい自分を見つける的な意味で)

僕は7月末で25歳になる。何度か書いたけれど、幼い頃から、そして今も「24歳」というのは僕にとって特別な意味を持つ年齢で、事実意識してかしないでか、自分でもびっくりするくらいいろんなことがあった。やりたかったこともいくつか叶ったし、思いがけない…

ということで、「モーニングスター」通信配布のお知らせ

今回つくった寮私小説「モーニングスター」をお譲りします。興味がおありの方はbetobetosanあっとhotmail.co.jpまでご連絡いただければと思います。はてなユーザーの方はidを併記していただけると嬉しいです(もちろんユーザーではない方も遠慮なくご連絡く…

ういじん!

〜あらすじ〜 今日は「僕」にとって初めての同人誌即売会である。コスプレ禁止のイベントであるにも関わらず、「僕」は白シャツにニットタイ、キャスケット、肩掛け帆布かばんに皮トランクという若干勘違い気味の文化系男子コスで会場に向かった。 〜〜 ディ…

同人活動もひと段落

仕事を終え、職場近くの駅ビルから花火を見て「次は近くで見たいね」と話した。恋人の浴衣姿は本当にきれいなので、この夏じゅうにもう一度か二度、一緒に歩きたい。 さて。 恋人と別れ、僕はもう一度職場に戻り、ひと気のなくなった社内で作業を始めた。そ…

四天王、来札

「―ーというようなことをさ、現在のおれの状況とか交えながら書いて行こうと思うんだけど」 僕のアパートに着き、荷物を降ろしたふたりに言った。 「きっかけがあってさ、寮小説書こうと思ったわけ。でも、おれのことだからなんか自分以外に急かされないと完…

なんでもいいから丸刈りにしたいぞ

会社の野球部の試合で今期初のタイムリーヒットを打ったから、というわけではないのだけれど、帰り道電器屋さんに寄り、バリカンを新調して、久しぶりに坊主頭にした。3.4ヶ月ぶりだろうか。いつまでも青い頭でいるわけにもいかないので少し長めの12ミリにし…

飛行機の窓から街を見ていた

飛行機の窓から街を見ていた。茨戸川、それに連なる三日月湖、水色の水管橋、日没前の光を受けて黄土色に輝いていた。 プロペラ機を見るたび、こんなのがよく飛ぶよなぁと思ってしまう。プロペラによる推進力と翼の揚力で、と頭ではなんとなくわかっているつ…

紺色の形容詞を持つひと

参加を表明した同人誌即売会の主催から、参加サークルのリストが発表されたのにアサイ氏は気づいた。全部で32ある。なかなかよい規模であるが、即売会というものに一度しか行ったことのない氏はそもそもの適正がわからないのであった。うかつである。 取り組…