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紺色のひと

思考整理とか表現とか環境について、自分のために考える。サイドバー「このブログについて」をご参照ください

2015年夏休み、はじめての九州南薩紀行

写真

2015年8月末、初めて九州を訪れた。まとまった文章が書けず、ずいぶん時間が経ってしまったけれど、僕個人にとってもとても大きな思い出が残る時間だったので、言葉と写真として遺しておこうと思う。どこに行った、何をしたというのは一緒に行動したおふたりの記事にも詳しいので、僕は撮った写真と記録メモをつらつら並べてゆく。

いちにちめ(2015/8/28)

朝5時に起床し、当時飼っていたヒキガエルと猫のプッセにご飯をやり、空港へ出発。やまがたに引っ越してから、東京などに行くときは庄内空港を使うことが多いのだが、ドアツードアで飛行機に乗るのは物凄く楽だ、と気づく。荷物を担いで家から駅まで歩いて地下鉄とJRを乗り継いで新千歳空港へ…という生活との、またひとつの相違点。
鹿児島へは羽田空港経由の便をとった。飛行機の中で、日除けの帽子と双眼鏡を忘れたことに気づく。
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11時40分、鹿児島空港へ到着。空港内ではためく「しろくま」のノボリがネオサイタマめいた異世界感を演出している。
鹿児島どころか九州を訪れるのも初めてだった僕は、今回の旅行に計画らしい計画を立てていなかった。ゆーくぼ先生に「秘密海岸キャンプだ」とお誘いを受け二つ返事で了解したはいいが、肝心の先生との合流は日程二日目、complex_Catさんと落ち合うのも夜。鹿児島といえば桜島くらいのイメージしかなかったため、とりあえず空港から鹿児島中央駅ゆきのバスに乗った。
しかしこの土地、文字通り異世界だ。見慣れない照葉樹、シュロの大木の街路樹、妙に太い竹。しかし真ん中の席に座ってしまったため、バスの外の写真が撮れずフラストレーションが溜まる。


「天文館前」で下車、大きなアーケード街だ。それっぽいものを食べようと、心の中のゴローちゃんをたたき起こし、「膳蔵」というカツ屋さんを目指すが閉まっている。仕方なく、手近にあった黒豚しゃぶしゃぶの店に入った。客は僕以外おらずマズったかと思ったが、心配するほどでなく、おいしくいただけた。ゴマだれがたいへん濃厚。
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鰹節やさんの前を通り、「山形屋」というデパートを抜け、フェリーターミナルを目指す。途中、古びた金物屋さんを見つけ覗いてみる。
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フェリー乗り場には、おばあちゃんや制服の女の子が集まっており、フェリーが生活の足として使われていることがよくわかる。
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桜島へ。
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かなり大きな島だったこと、時間もあまりなかったことから、大人気なく2時間の観光案内つきバスに乗ってみる。ガイドのお姉さまの軽快な喋り、こういうの久しぶりで面白い。通りながら、桜島の成り立ちや島民の生活など、細々と教えてくれるので、メモが追いつかないほど。ここで書き残してしまうと面白みが薄れるので、内容は割愛する。
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訪れた当時、島内は噴火による立ち入り制限がかかっていた。妻も「桜島? 大丈夫なの?」と言っていたが、聞いてびっくり2015年8月末時点で「今年に入って680回以上噴火している」とのこと、入れない場所があるくらいで地元はそこまで大げさに受け止めてはいなかったようだ。
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ビワやみかん、大根の畑があちこちに見られる。湾内のいけすはハマチとカンパチだそうだ。バス内は海外観光客の方が多く、手元の案内書きを見ながら説明に耳を傾けている。
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水のない川を渡る。「招待状のないショー」とか「橋のない川」みたいな言い回し、好きなんだ。
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下半分が埋まった鳥居で。隣の大きなアコウの木にしがみついて助かった、みたいなエピソードはないのかな? とふと思ったが、火山灰が降り積もるのは一瞬じゃないし、泥流もとても遅かったそうだ。せまってくる粘度の高い流れを見て、家を解体して脇にどけておいてまた組み立てた、という話を聞いた。
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島内を回っていると、ガイドさんが「屋根の付いているお墓」を指差す。鹿児島ではお盆などを問わず毎日のようにお墓に花を供える習慣があって(生花の消費量もとても多いとのこと)、痛まないように灰よけに屋根をつけるようになったのだ、と。興味深い話だったが、また後述する。
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写真中央に岩が露出しているのが見える。周辺と植生が異なるのは火山泥流が固まった後の土地で遷移が進んだからで、50年経ったところでススキが生え、その後クロマツ、その後…と進んでいくようだ。教科書に載っているような話が土地として現われるのを見るの、感慨深い。
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遠い土地に来て、僕が一番目を惹かれるのは植生の違いだと思う。一番慣れたフィールドである北海道の植物のことをきちんと同定・把握できているわけではないけれど、生えている木の種類からその土地の過去の利用や成立を推定できる程度にはなんとなく分かっていて、でも旅に出るとその勘がまったく機能しなくなるのが面白い。山を見ても街路樹を見ても、ここがどういう土地で、どんなふうに使われてきたのか、まるで想像できない。
そんなことをいつものように考えながら、島を離れる。
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港から市電に乗って繁華街へ。昔札幌に走っていた路面電車に少しカラーリングが似ているが、黄色のラインはむしろ函館のものを彷彿とさせる。
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橋の上から下流方向を見ると、山が。……これ、さっきの桜島だ。この距離で毎日活火山を眺めていたら噴火が日常的にもなるだろう、と思った。天気予報では降灰への対策として、桜島の風向きが表示されるとのこと。
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何を隠そう、僕が今回の旅で一番楽しみにしていたのは、complex_catさんことc_Cさんにお会いすることだった。理由をここで明確に述べることはしないが、ともかくお会いしたかったのだ。
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僕がc_Cさんのブログを最初に読んだのは2009年の4月、なぜ人は食べ物を残してはいけないのか : COMPLEX CATという記事だった。マクロ生物系への深い造詣、ご家族への愛、謎の中国武術関連記事護身術……読み進めていくうちに、なんて方だ! 一部でも考え方や技法を参考にできないだろうか、という思いが強くなった。個人的な目標として掲げさせていただいていた(歪曲的表現)こともあり、今回の初対面には大変緊張していた。待ち合わせをして気づいて声を掛けて握手の手を差し出す最後まで"ご挨拶と同時に跳び後ろ回し蹴りで奇襲"を仕掛けるか迷った挙句、ついに実行しなかった。未だに悔やまれる。



それはそれとして、一緒にご飯を食べにゆく。繁華街をつるつると抜け入ったお店で、なるべく土地のものを選んで注文する。c_Cさんにおすすめを聞きつつ、お魚からチャンプルー系まであれこれと頼んでしまった。僕はあまりお酒が得意ではないけれど、変わったものやおいしいものを食べるのが大好きだ。特に土地のお魚が好きだ。以前四国に旅行したとき、北海道東北では見たこともないものを食べる機会があり、その意味でも九州初上陸は楽しみだったのだ。


ハガツオのカルパッチョ。
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キビナゴの南蛮漬け。
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ソーメンチャンプルー。ゴーヤチャンプルーがおいしかったので、調子に乗って頼んだもの。
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差し向かいになり、あれこれとお話をした。仕事のこと、春から移ったやまがたのこと。そして何より、この手にほんの少しだけ在る武術のこと。
僕は学生の頃、4年間だけ少林寺拳法の修業者だった。女性向け護身術の雰囲気もある少林寺拳法だが、理詰めで構成された技法や痛みをコントロールしつつ相手を制する手技が、実に僕の好みに合った。今は道院にも通っていないけれど、毎日拳の握り方と突きを確認しながら暮らしてきた。
(「ところで、なんてお呼びすればいいですか?」「じゃあ『猫』と。友人は皆そうやって呼ぶ」「じゃあ早速……」というやり取りに従い、ここからは『猫さん』と書かせていただく)
ブログで読んだことのある内容の話が、わかりやすい言葉で動きと紐付けられて、自分の頭での理解に繋がってゆくのがわかる、素晴らしい時間だった。誰かから何かを教わるのってこんなに面白かったんだ! という、中学生の頃に「勉強って楽しいな」と思ったときのような、そういう快感があった。盛り上がって、席から立ち上がって壁に背を付け、腕を前に伸ばしてみたりする。「おお、肩甲骨の稼動域、広いね」嬉しいお言葉。
一番心に残っているのは、僕が武道に、武術に……もっと言えば、自分が身に付けたい技法の理想とするものが、どのように語られてきたか、という話題。以前読んだ「覇道と王道」の話がよみがえってくる。



心と体がだんだんうずうずしてくる。店を出て二件目、ラーメン屋へ。鹿児島ラーメンには多様性があり、あえてスタンダードをと言うなら薄味塩とのこと。僕は豚とろラーメンを注文。
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そろそろ解散の時間。しかし、僕が予約していたユースホステルの最終チェックイン時間に間に合わなくなってしまい、急遽猫さんのお宅にお邪魔することに。
念願のチコ氏とご対面(これは翌朝の写真)。
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ふつかめ(2015/8/29)


僕は寝入りが深く、寝相もあまり良くない(歪曲的表現)。出張が多い仕事だったこともあり、枕が変わってもばっちり眠れる。チコ氏の気配に目を覚ましたときにはもう朝だった。
朝から猫さん謹製、シカ燻製肉・チーズ入りガレットを出してもらったので、大量にいただく。出されたものはきちんと食べるのが信条だし、昨晩の飲みで「量・種類を食べること」そのことを喜んでいただいているようにも感じていたので、お邪魔している身分でも遠慮はしない。実はガレットというものに触れるのはこれが初めてで、家に帰ってからこれを思い出してそば粉クレープ的なものを焼いて娘に出してみたら好評だった。僕の住むまちではそばも生産しているが、本当に蕎麦としてしか食べないようで、地元の生産組合の方に加工のことを聞いてみたらガレットというものをご存知なかった(つい先日知った僕が言えたことじゃないけど)。
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朝チコ。人間の息子さんがたも、突然の来客に臆することなく一緒にご飯を食べる。僕は初対面の子供と打ち解ける能力がやや高いと自負しているが、対象年齢が小学校低学年までなので、中高生との会話はやや緊張した。
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この日の昼前に来鹿するゆーくぼ先生と合流し、秘密海岸キャンプのリベンジを行う予定であったが、なぜかこのタイミングで大型低気圧が九州南部に接近、大雨である。
これ幸いと教えを請う僕。腹に雑誌を入れて打っていただいたり、馬歩の姿勢と、突きに繋がる動きを二つ教わったりする。あまりに楽しく、部屋の隅で同じ動きを繰り返す。



午前10時、空港へ向け出発。フェニックスヤシ、ソテツ、カイヅカイブキなど見慣れない街路樹について教えてもらう。
ゆーくぼ先生と合流するがやっぱり雨がひどいので、秘密海岸でのキャンプを諦め、食道楽方面に移行することに。阿久根市方面に車は向かうのである。
写真は途中で見つけたアナグマのロードキル個体。キタキツネ・エゾタヌキ・アライグマ圏に暮らし、今はハクビシンをようやく同定できるようになった僕にとっては見慣れない生きものだが、こちらではこれも日常のようだ。
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阿久根市といえば、2011年頃に「ブログ市長」が登場していろいろと話題をさらったことが記憶に新しい*1。僕も「人間豚」などのトンデモ関連記事をいくつかブックマークしていたように思うが、当時北海道在住だった僕にとっては日本の反対側の出来事で、他人事として眺めていたように思う。しかし、市内の超巨大ホームセンター「A-Z」を通り過ぎ、例のシャッター街を実際に見てしまうと、うまく形容できない感覚に襲われた。
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気を取り直して、お昼ご飯。港にある漁組の食堂「ぶえんかん」に連れていってもらった。
市場食堂 ぶえんかん - JF鹿児島県漁連


準備はいいか?







特選寿司!!
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阿久根華アジ寿司!!
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初めて聞いた、タカエビ寿司!!
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そして首折りサバの刺身!! お寿司も食べたけどご飯を二杯おかわりだ!!
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以上堪能した。僕はヒカリモノが好きなので、特に阿久根華アジ寿司はこれまでの青魚ベスト3を塗り替える美味さであり、ぜひもう一度食べる機会をつくりたいと思う。北海道で出張にあけくれあちこちで甘エビだのボタンエビだのホッカイシマエビだのを食べた僕だが、タカエビも不思議な歯ごたえのある甘いエビで、ひと口で食べてしまうのが勿体無いくらいだった。
猫さんが時折、「こういった美味しい魚や海の素晴らしさなんかは、観光資源としてのポテンシャルが十分にあるのだけど…」というようなお話をしていたのが印象的。
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近場の海水浴場に寄るが、人っ子一人いない……いやシャワー棟の管理人と思しきおじさんだけが窓辺で海を見ていた。それもそのはず、この頃阿久根市は猛烈な雨が降っており、夜のニュースで紹介されるほどだったのだ。
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だがまあ、せっかくやまがたから荷物を抱えてきたのだし、とフォームチェンジし、海に走る。ゆーくぼ先生に撮影していただいた写真を以下に紹介する。雨はやや冷たく、遠浅の海水のほうが温かった。写真では股関節から上が出ているが、このあたりの水深は膝丈くらいしかなく、上半身を折りたたみながらポーズをキメる僕を褒めてくださっても良い。
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(撮影:id:yu_kubo さん)



現場からは以上です。
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三人ともずぶ濡れになってしまった。道沿いの直売所を冷やかしたりしつつ、猫さん宅へ。道端に柑橘類が実っているのがやはり不思議な風景だ。
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川内原発に寄る。正直に告白しますと、僕は艦これをプレイするまで「川内」が読めませんでした。
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館内のパネルに謎の文字。スライドから直接引っ張ってきたでしょ。
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スーパーで食材などを仕入れつつ、猫さん宅に再びお邪魔する。チコ氏は猫さんに、キビナゴを焼いて出してもらっていた。
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ユッチ嬢。ポーズを取ってくれているというより、体がこわばっているように見える。
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晩御飯に、ゴーヤチャンプルー、地鶏の炭火焼、チキンカツ、カツオたたき、キビナゴの刺身、黒豚と安納芋と人参の煮物を出してもらう。どれも食べ応えがあり、特に安納芋は甘みがあるのに豚肉とよく合ってとても美味い。ご飯をおかわりする。やまがたからお土産として持っていっただだちゃ豆を茹でて一緒に出してもらい、完食。よかった。
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食後、海外ドラマやサンダーバードなどを見ながら、ゆーくぼ先生vs少年たちの熱い戦いが始まった。
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以前訪れた際にコテンパンにされた再戦とのことで、どうぶつしょうぎ大会である。何を隠そう、僕はゆーくぼ先生が敗れたことを過去の旅行記で知ってから、あいほんアプリでどうぶつしょうぎの修業を積んでいたのだ! ゆーくぼ先生はリベンジならず三男くんにまた負けるが、その三男くんに勝った長男くんに僕が勝ち、ドヤ顔をキメる。
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しかし。

アサイ on Twitter: "【速報】ゆーくぼ先生をどうぶつしょうぎで倒した三男くんに勝った長男くんに劇的に勝ち一気にチャンピオンに躍り出たアサイさん、最下位のはずのゆーくぼ先生に負ける。
ここでアサイさんのコメントです「…短けえ天下だったな」"

苦し紛れに放ったムスカ大佐のモノマネが子供たちにウケたのが救いだった。疲れはややあるものの、遊び足りない気がしながらも雑魚寝する。
(20160111:0845追記)
難癖をつけられたので一応補足しておくと、当該のクロトワ参謀のせりふを足がかりにムスカ大佐に移行したところそちらがウケたという話であり、決して僕が「短けぇ天下だったな」をムスカ大佐のせりふとして認識している、というわけではない。


みっかめ(2015/8/30)


8時半、起床。寝相があまりよろしくない(歪曲的表現)僕はゆーくぼ先生にご迷惑をお掛けした様子であった。すみません。
シカ肉のガレット、豚肉カレーのガレットをいただき、チコ氏と兄弟たちに別れを告げて出発。
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龍門滝。
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ここでも見慣れない植物。アケビに似た……ムベというそうだ。苦かった。
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針葉樹の葉も不思議なシルエットを見せる。久しぶりの東北ですら樹種に戸惑うというのに、いわんや南薩をや。
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モーイキュリ #とは
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続いて、湧水町丸池に。
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ここで、道中出た興味深い話を記しておく。
桜島で聞いた「鹿児島の墓には屋根がある」という話。明らかにそれと分かる写真を撮ってこなかったので、ブログ九州大図鑑さまより参照させていただく。

このように、一棟一棟、あるいは横に長い屋根の下に墓が並んでいる光景をあちこちで目にした。
バスガイドさんは「灰対策だとお思いでしょう? それもあるんですが、実は鹿児島には365日墓参りをする習慣があり、花が痛まないようにするためなんですよ。実際、鹿児島は日本一の切花消費量があるんです」と言っていた。鹿児島が切り花の消費金額全国一位というのは事実のようだが、墓の屋根が妙に立派で、不自然なほど頑丈に見える理由としては弱い気がする。
僕たちが立てた仮説はこうだった。
「屋根文化の継続には、地元土建屋あるいは建具屋の営業努力が密接に関わっているのではないか?」
墓に対しては、誰それが建てた墓よりも大きくしたい、あるいは立派に見せたいという欲求が働くことがあるという。墓そのものに対してだけではなく、この土地特有の屋根にも働いた結果、屋根を建てる業者が「ウチならこんな立派なの付けますよ」という営業を行う余地が生まれ、現在のハイスペック屋根になったのでは? ……というものだ。
特に調べたりはしておらず、旅行中の与太話のメモとしてここに書くので、実際どういう理由があるのかはわからない。
(20160110:1800追記)
屋根が不自然(とも思えるくらい)に頑丈なのは、台風対策でもあると猫さんにご指摘いただいた。まるで考えつかなかった。



閑話休題。そして一向は霧島温泉郷へと向かった。
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霧島神宮の入り口、エスニックカフェ「草木塔」にてガパオライスをいただく。「草木塔」の語には覚えがあって、それもそのはず草木塔とは山形県内を中心に全国に分布する、いわゆる草木の供養塔。ここで目にするとは思わなかった。参照:草木塔
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神宮にお参り。アンクルウェイトを付けっぱなしの猫さんはほいほいと石段を登ってゆく。
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学生の頃、一度ご朱印帳をつけはじめたことがあったのだけれど、引越しのごたごたで失くしてしまって、それ以来もう一度持つのを躊躇っている。友人と一緒に訪れた神社で彼がいそいそと書いてもらっているのを見たりすると「ああおれも持っていればなあ」と思うのだが、なんとも。遅すぎるということはないはずだが、また失くしてしまいそうなので踏み切れずにいるのだ。旅先でいつも、ちょっと後悔する。
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神域にもシカ食害の影響著しい林床あり。本殿から見下ろす林にオニグルミがあり、もっと北の植物だと思っていたので九州にもあるんですね、と聞くと「霧島は標高が高いところに夏緑樹林帯があって、北のほうのひとにとっては見慣れたものがあって一安心する植生」なんだとか。
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そろそろお土産などを物色する。「かるかん」は鹿児島を代表する甘味だそうだが、「もぜ」とはこちらの方言で「かわいい」を差す言葉と教えてもらった。しかし猫さん曰く「女子高生は使ってよいが、オッサンは軽々しく使わないほうがいい言葉」なんだって。その他、「よかにせ(イケメン)」「ぐらしかー(うざったい、うっとおしい)」「わっぜ(とても)」「けーけっけ(今日、貝を掘りに来い)」などを教えてもらう。わっぜもぜ!
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名残惜しいが、そろそろ九州を離れる時間が近づいている。地図にない滝を眺め、空港へ。猫さんのご友人にゼットンの声真似(ゼットン星人ではない)が持ちネタの方がいらっしゃると聞き、とても羨ましくなる。
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空港の食堂にて、今回の旅の目的のひとつである「しろくまアイス」を食べる。本当は、市内の有名店っぽいところで「これでもか! これでもか!」という練乳と果物の暴力! みたいなのが食べたかったのだが、そういうのは妻と一緒に来たときにとっておくことにする。
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猫さん、本当にお世話になりました。ゆーくぼ先生、声かけてくださってありがとうございます。あまりに短かった旅が終わり、僕は九州を離れた。さらば桜島。
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なおゆーくぼ先生とは東京行きの便が同じで、同じ列の右窓側と左窓側(しかも間は全部空席)だったため、寝顔を撮影されていたという。
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羽田に着き、僕は乗り換え、ゆーくぼ先生は都内へ。「また次の会で」と言い残し、颯爽と去ってゆく先生。
やまがた行きの便で、僕は興奮が冷めずに、暗い窓に写る自分の顔をずっと眺めていた。


おわりに

九州にはいつか行きたい、と思っていたけれど、子供も小さいしまだ当分先のことだろうな……と思っていたのに、ほいほい話が進んで今回の旅が実現した。
2015年は移住・転職など自分の身の回りの変化がこれまでの生活でもっとも大きく、考えをアウトプットするどころかまとめて何かに記録することすらままならなかった。「アサイっぽい」文章の書き方も忘れてしまったようだ。ブログを書く手は止まり、カメラを取り出す機会も減る中、なんとかまとめたのがこの記事だ。僕にとっての旅行記の第一目的は「遺すこと」であり、あまり形式ばったことを考えずに記録した。もちろん写真を全部ここに載せられるわけでも、手帳のメモを全て書き写せるわけでもないけれど、旅路の記録にはなっていると思う。
何より、猫さん……c_Cさんに感謝を。毎日かならず、教わった2つの突きのかたちを確認しています。ご家族の皆様、快く受け入れてくださりありがとうございました。
そして、ゆーくぼ先生……yu_kuboさんに御礼を。やまがたにいらした際、「秘密海岸リベンジ、一緒にどう?」と声をかけてくださらなかったら、九州行きの勇気は出なかったと思います。
今回は予定が合わなかったけれど、妻と家族を連れて再び訪れる決意をあらたにし、本旅行記を〆たいと思います。


写真はこちらに:2015Kagoshima | Flickr - Photo Sharing!

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