紺色のひと

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冬の水面

静かな心持ちでいたいのだ、深い雪の中を流れる冬の川のように。静かに笑い涙して、優しく微笑んでいたいのだ。たとえ針のような言葉を投げつけられても心折れることのない、静かで強い心が欲しいのだ。ひとりきりでも生きてゆけるくらい、冷たく強い心が欲しいのだ。


冬の川は白く、音のない閉ざされた世界をゆく。鈍色の空を映しながら、そのみずいろは静かに地に染みてゆくのだ。身震いするような水温の中で僕は思った。静かな心持ちでいたいのだ、この深い雪の中を流れる冬の川のように。
05.12.31.Fri



そろそろ雪にもうんざりしてきたところだ。