読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

紺色のひと

思考整理とか表現とか環境について、自分のために考える。サイドバー「このブログについて」をご参照ください

はじめてのキャンプと積丹ブルー

写真

夏休みらしい夏休みもない。おでかけの予定が入っていない土曜日の朝、車にテントやら何やらを積み込んで出発した。目指すは西、積丹半島だ。
娘マチ子にとってはこれが初めてのキャンプとなる。僕がひとりで野外宿泊をする機会は結婚後もちらほらとあったので、僕のソロテントはたまに活躍していたのだけれど、妻とテントで泊まったのは三年くらい前のライジングサンロックフェスの時だけで、その直前に買ったコールマンの三人用テントは久しぶりに引っ張り出されたことになる。



積丹半島の北に位置する積丹岬、島武意海岸。ここに来る前、近くのユースホステルに寄り、そこが出している自費出版の積丹ガイドマップを買ってみた。日差しは強くないがじりじりと暑い中、海沿いのトレッキングコースを歩いてみる。途中のベンチでマチ子にご飯を食べさせていると、「最近のよだれかけは進んでいるねえ」と老夫婦に声をかけられたりする。マムシを見る。



暑いのでアイスアイス。でかいだろ…350円なんだぜこれ…



積丹町最大の市街地、美国(びくに)でお寿司を食べる。地物ばかりではない(札幌の市場からも仕入れてる)とのこと、なかなかうまい。ムラサキウニもおいしい。



今回のキャンプ最大の懸念は、娘の夜泣きで他のキャンパーに迷惑をかけることがないだろうか、という点だった(日焼けなど本人の体調管理は当然として)。積丹のキャンプ場といえば野塚野営場が有名だが、夏は混むと聞いていたし…どこかの砂浜に隙間があればテントを張ろうと思っていた。しかし到着してみると、野営場のトイレや水場から離れた磯場に静かな場所がすぐ見つかる。「ここをキャンプ地とする!」



マチ子は大量の砂が周りにあるのが楽しいらしく、よちよち歩きを止め、砂を跳ね上げながらハイハイで行進している。妻は跳んでいる。


最初は波を怖がっていたが、一度足が濡れてしまうと深いほうへと歩き始めた。



さて。
せっかく海に来たし、脱衣! そして戦闘用コスチューム『濡衣』を身に着ける!
デーッデデーンデデデッ(ポコポコポコポコポコポコポコ)デデッデデーン
「親が見たら泣く男! 川ボーイ!!」



海中ではウミタナゴと、なんかハゼの仲間、アブラコの子供みたいの、あとウグイを見つけた。最近は釣りもしてないし、うみのおさかな全然わかんない。
コンブとかきれい(だらしない感想)。


フィンとか袋とかを持ち込んで潜っているおっさん連中もあちこちに。


気持ちはわからんでもないが、家族とキャンプに来てやろうとは思わないなあ、とか、岩の裏にびっしり付いたトゲトゲを見て。


カモメがたむろしている岩のほうに泳いでゆくと、背後から低空飛行で威嚇されたので潜って逃げる。



少し肉を焼いたり、米を煮たり、焚き火をしたりして夜は更けた。ザックを持ち込みすぎたせいか、テントの中はやや狭い。




翌日。もう一度潜ったり磯を歩いたりしてから荷造り。




美国の港から出ている遊覧船、「号んたこゃしーュニ」に乗ることにしていたのだ。50分に一本程度出るこの船は、船底が透明で海底が見えるのがウリとのこと。


……船の上から見てみて驚いた。すごい! 蒼井!


海底にはムラサキウニがたくさん落ちている(正しくない表現)。


さらに岬を回ってみると、ガイドブックか何かで見たことのある風景が。
確かに、これは”積丹ブルー”の名に恥じないなあ。


僕はカヤックの類をたしなまないけれど、小船でここに来れたらさぞ楽しいだろう、と思うような場所。でも多分、とても深い。



と、船内アナウンスがカモメの餌やりを勧めている。パンの耳が客に配られるが、受け取るわけにはいかないよね。松島だと皆かっぱえびせんあげてたけど、ある意味前時代的ではある。


船の上に降りる奴も。足の裏をつついてみる、という新鮮な経験。



船を降りて昼食。ぶっかけウニ丼をウリにするお店に入ってみる。前日のお寿司屋さんの隣にあるのだが、店構えや看板など、若いひとを強く意識した店づくりになっていて、ある意味観光地っぽくてこういうのも好ましいなあと思う。地域のお寿司屋さんばかりじゃ窮屈な層もいるだろうし、お店を出す側のこういう方向の努力は報われて欲しい。実際ここは大変繁盛しているようだ。
ウニヒラメ丼を食べた。ムラサキウニは驚くほど甘い。



僕は一身上の(主に妻の)都合により(参照:ウニじごく - 紺色のひと)、一年に一度、飽きるほどエゾバフンウニを食べる機会に恵まれる。そういう理由もあって、ムラサキウニはバフンより劣るようなイメージを持っていたのだけれど、ところがどっこいうまいじゃないか。店のお兄さんにおいしかったです、と言うと、
「バフンはたま〜に食うとすっげーうまいんですけど、丼にすると味が濃すぎて飽きちゃうんすよね。軍艦ならサイコー。丼ならあっさりめのムラサキですよ。積丹のは特に甘いから、醤油もなしで召し上がってもらってます」とのこと。目から鱗だった。ムラサキウニさん今までごめんなさい。
次に来るときはウニ丼食べてもいいな。



出張が多いこともあって、道内のあちこちでおいしいものを食べているつもりだけれど、積丹のウニはこれが初めてだった。夏に来てよかった。
帰り道にあった漁協販売部で買ったツブの塩辛も実においしかったし、実りの多いキャンプだったのである。

広告