紺色のひと

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ひとり前夜祭 第三夜

深夜の道道を走りながら音楽を聞いていた。今の、落ち着かないような安らかなような、平静を装っているような、かといってあーもうっと髪をかきむしるほどでもないこの気分に、スネオヘアーがとてもよく合った。「のびたテープ」「ピント」あたりがとてもよい。
僕にとって、このアルバム「a watercolor」あたりは、CDアルバムをCDアルバムとして聞いていた最後の頃なのが理由なのか、とても印象深い。これ以降は好きな曲をパソコンに取り込んでそればかり繰り返して聞くようになってしまったから、アルバム一枚で印象に残っている、という記憶はこれ以降ない。
それに、と僕は考えた。スピッツにしろthe pillowsにしろくるりにしろキリンジにしろ、誰かといいよねー、と共有した記憶があるのだけれど、スネオヘアーにはそれがない。誰かに薦められたり、薦めたりしたことがない気がする。だから、今の自分の、妙に孤独が強調されている気分に合うのかもしれない、と思った。自分ひとりの音楽、って意識が強いのかも。

a watercolor

a watercolor

のんびり行くのはかったるいしさ
飛ばしてくのはなんだかんだで疲れちまうって
それでも自分のペース
わかんないで知らないで人が気になってスカしてるから
ちょっと味気ない部屋 チューニングの狂ったギター
すましてるだけで腹の虫は起き出してくるものさ
だからタバコ吸って作り出す
こんな気持ちは
どんな気持ちだ
スネオヘアー「のびたテープ」)