紺色のひと

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ひとり前夜祭 第一夜

持ち歩いている手帖に、自分自身のことを書くことが少なくなった。考えごとをしなくなった訳ではなくて、生活を構築することや生き延びることからの脱却とか、暮らすことへの昇華、なんかについて思いを巡らせてはいる。けれど、僕の内から「死なないように生きる」ことの占める割合が減ってきているのも感じている。
異なるふたつの要因が同じ減少傾向を示すからと言って、安易に結び付けて考えてはいけない。それでも僕はこの関連から目を逸らすことができない。
享受することなく、一日いちにちの生を獲得しながら生きる。それが僕の生き方のつもりだ。ただ最近少しずつ、そんなに力まなくても生きてゆけるのだ、と体でわかりかけているような気がする。意識を絶やすことなく、力まずに、例えば少し離れた井戸に毎朝水を汲みに行くように、例えば林の中から枯れ枝を拾って焚き火に少しずつくべるように、そうやって生きてゆきたいと思うようになっている。