紺色のひと

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しはいからの!

実家に戻ってきている。納車に伴う細々としたこと(カーステを選びに行ったりとか、保険の手続きとかだ)を今日明日でやってしまおうと思ったのだった。
居間に入ると、下の弟がガンダム無双をやっていた。僕は三国無双のやり過ぎで講義中に呂布に切られる夢を見て飛び起きた友人のことを思い出した。そして次に、今日高校を卒業した弟のことを考えた。内地の大学に行っていた僕は、弟の中学時代と高校の半分近くをまったく知らない。多感な時期をどうやって過ごしてきたか、どうやってやり過ごしてきたか、どんな価値観を育ててきたか。本を読まずにテレビばかり見ていたことくらいだ、彼について知っているのは。ともかく、僕は弟に頭を下げ、高校卒業おめでとうございますと言った。彼はおう、と喉の奥から声を出して応えた。
区切りになると思い出す。そしてどれだけの時間が経ったのかを思い知る。けれど、僕は自分の高校の卒業式を、うまく思い出すことができないでいる。気になっていた女の子に一緒に写真を撮ろうと話しかけ、無下に断られた記憶ばかりが新しい。きっと、僕は高校を卒業してから生まれたのだ。