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紺色のひと

思考整理とか表現とか環境について、自分のために考える。サイドバー「このブログについて」をご参照ください

2016年、足元のソフトパレード

転職・引っ越しというイベントの後、いかに生活を安定させるかということに尽力した年だった。長男が生まれ、四人と一匹になったわが家もより騒々しくなり、夜の時間の使い方が難しくなってきた。
いつものように一年を振り返ってみる。

◆一月◆

引っ越し後、初めて過ごす冬。雪が積もる時期が今までの土地と違い、別の場所なんだなという思いを強くする。
年明け早々に妻がバルミューダ・ザ・トースターを入手した。たかがトースターと思っていたのに食べてみると全然違ってびっくりして書いたのが以下のエントリだが、これはステマだと思われても仕方がない書きっぷりだった。もちろんどこからも金は出ていない。


◆二月◆

「友人から『披露宴で写真を撮ってくれ』と頼まれると結構困る」ということについて言語化してみた。

縁があって手元に来ていたライカレンズを日常使用するため、SONY NEX-6(ボディのみ)を購入。電子ビューファインダーの威力を思い知る。これに慣れると普通にフィルムカメラのマニュアルフォーカスが下手になってしまいそうだ。最初はJupiter3を好んでつけていたが、真ん中にフレアが強く出てしまって思ったような色にならないため、Elmar50mmを使う。


◆三月◆

移住一年を前に振り返りを行う:おれが山形県に移住して1年が過ぎました - 紺色のひと
突然の訃報があったり、年度の境でばたばたとした印象が強い。

人気漫画「ゴールデンカムイ」の一部描写が気に入らない旨をまとめたら、作者の方がブログで当該記事を意識したような内容を書かれていたのだが、僕の違和感を解消するようなものではなかった。


◆四月◆

妻が出産のため、娘を連れて帰省。ひとり暮らしが始まる。

移住界(そんなのあるのか知らないけど)のカリスマ、イケダハヤト氏の元アシスタントさんのブログ記事を読んだら腹が立ったので批判記事を書いた。

こうして並べてみると、「〇〇が気に入らない」「△△が嫌いだ」という批判内容が多いのがよくわかるのだけれど、それでいいと思っている。というのは、数年前まで僕は「自分が何に怒っているのか自覚できないがモヤモヤして気持ち悪い」という状況に陥っており、それ以降自分の不快感をきちんと言語化して表明することにしたからだ。このブログは思考整理の意味合いも強く、批判記事はそういったリハビリ的な側面を持っていると思っている。


同じ思考整理でも、「なぜ自然を守るのか? 自分には何ができるのか?」という漠然とした問いに対することも言語化を試みた。これはブログにいただいたコメントへの返信というかたちを取ったけれど、わかりやすいかはともかく、正直に書けたと思う。

◆五月◆

年初にガルパンを観てすっかりはまってしまい、劇場版DVDは予約して買った。好きなことの言語化の一環で、ガルパン劇場版における植生の描写をまとめてみた。ガルパンファンの皆様のみならず、多くの方に読んでもらえたようで嬉しい。


◆六月◆

秋田県でツキノワグマによる人肉食を伴う死亡事故が発生し、6月上旬時点での報道内容および専門家の知見をまとめた。

こういう衆目を引くニュースが出ると、いっちょ噛みして知った風なことを言いたいような方々が大量に出てくる。特にスピードを必要としない案件においては、邪推を伴わないなるべく正確な情報と、専門家による知見のどちらも重要だと思っている。

◆七月◆

「自然河川に金魚を放流してイベント参加者に網ですくってもらうイベント」という文字列。いったいどこの昭和かと思うけれど、現代だった。

「魚を川に放流するのは原則としていけないこと」という共通認識がまだまだ広まっていないな、といろいろな面で思い知ったが、主催者側はともかく関西メディアまでもwebでも放流批判をひいて「不寛容社会!」(参考)などと表現していたようで頭が痛くなる。

◆八月◆

暑い夏、思うように外に遊びに行けない。

私生活で、嬉しいが思いがけないニュースが入り、心持ちが落ち着かなくなる。

◆九月◆

一年前の九月に祖母が亡くなり、親類の葬儀に初めて出た。そのときのことを思い出しながら記録する。
思えば仮の宿 - 紺色のひと


◆十月◆

散弾銃の所持を諦める。
銃のあしおと - 紺色のひと

良い報せがある。

◆十一月◆

悪い報せがある。しばらく引きずる。


◆十二月◆

雪が積もるのが遅く、クリスマスになっても正月になっても根雪とならない。
雪囲いや融雪対策など、家の周りのことをする。
asay.hatenadiary.jp


ふりかえり

子供が生まれたことで、春から乳児中心の生活になった。娘だけでなく猫も乳児の面倒を見てくれるのがありがたい。娘はいわゆるいい子だが、言いつけを聞かなかったり嫌がったりすることが増えてきた。こちらもイライラしてしまうことがあるけれど、そういった感情の発露そのものが成長なのだと思って見守る余裕を持ちたい。
2015年は大きな転換の年だった。16年はその慌ただしさを引きずっているようなところがあったけれど、今年2017年はもう少し腰を据えて、この土地での生活と向き合ってゆきたいと思っている。

年末のエントリが「ソフトパレード」なのは、藤代冥砂さんの写真集「もう、家に帰ろう」の言葉が元になっている。

私たちのソフトパレードは続いてゆく。

さかのぼるべき川を見つけたのなら、あとは死ぬまでゆるやかにのぼりながら、楽しく暮らしてゆきたい……なんて言ってる余裕はなく、せいぜい頑張ってばしゃばしゃと足掻こうと思っている。

冬来たりなば冬支度

冬が来ている。12月中旬に一度積もった雪は融けつつあり、妻と「この時期に15℃とかどうなってんの」などと言葉を交わしている。雨が夜更け過ぎに雪へと変わったのはクリスマスイブの朝方で、一日早かったねと笑いあった。
気温はそこまで低くならないとはいえ室内は寒いし、重たい雪に対する備えをしなければいけないので、冬支度をした。二年目でなんとなくルーチン作業に落とし込めたので、メモがてらまとめておく。

寒さのために

借りている家に暖炉が設置できるレンガ部分があったので、安い薪ストーブを取り付けている。近所の方や大家さんから分けてもらった端材や杉の丸太なんかを、和斧で割って使っている。昨年は何も考えずにどんどん燃やしていたのだけれど、1月途中で薪の在庫がなくなってしまって、灯油ストーブとエアコンに切り替えた。今年は昨年から少し乾かしているものを含め、もう少し多めに用意している。とはいえ、メインが火持ちの悪い杉材なので、いつまで保つかは疑問。朝起きた後や風呂上りを狙って段ボールと木で室温を急に上げてエアコンの補助に使うとか、暖房器具の主とするには家の気密性が低すぎるように思う。
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大家さんから自動薪割り機を借りた。
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すごく楽。特に、和斧が食い込んでしまう丸太を最初に割っていく作業がとても楽にはかどるのだけれど、体を使う楽しみもないのでそんなに楽しい作業ではない。
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日没直後、家の前で出くわしたハクビシンさん。今年の春に一度屋根裏からは追い出したと思ったが、冬を前にしてまたどこからか出入りするようになったようだ。
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5月に生まれた息子、7か月になった。まだハイハイはしないけれど、寝返りをして移動距離を稼ぐようになったので、ストーブ周りにガードをつける必要性が出てきた。既製品を用意するのも高いし、1×4材と2×4材で適当に自作してみることにした。
本当に適当になってしまったけれど、つかまり立ちして寄りかかられても大丈夫な一応の強度を得られたので良しとする。

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正面は薪の投入口もあるので、百円ショップでワイヤーネットを買ってきて設置。結束バンドの遊びで付属フックに引っ掛ける単純構造。
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火をつけようとして目を放した隙に、プッセが中に入ってしまっていたことがあった。お前はかま猫か。
宮沢賢治 猫の事務所 ……ある小さな官衙に関する幻想……
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融雪のために

雪が積もる地域なので、敷地内の雪かきの手間を減らすために、水をひいて流すのが普通に行われている。家を借りたときも「水はひいてあるから繋げてね」と言われたので、ありものを中心に繋げてみた。ホームセンターで塩ビ管を買ってきて、倉庫に積まれていた大径ホースを適当につないで、ドリルで穴をあける。

こんな手抜き工事でもちゃんと仕事する。
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これのおかげで、玄関から噴出部までの数メートルだけの除雪でよくなり、大変楽ちん。除けた雪も噴出部にどかっと置いておけばすぐに融けて流れる。排水は家の前の明渠に流れ込む。多分、この地域のひとはどこの家もこういう仕組みを持っていて、歴史ある大変システマチックな暮らし。

積雪のために

屋根から落ちる雪、積もる雪の重さが馬鹿にならない。家の壁面への負担を減らすため、家の周りに冬囲い(雪囲い)をする。縦方向に太い丸太を立て、横方向に長くやや細い丸太を渡して縛り、4段程度の格子状にする。タキロンを立てかけ、横の丸太の上にさらに薄く割った長い竹を渡して縛り、固定する。これで出来上がり。
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そして僕らは

娘は雪が降るとすぐにでもそり滑りや雪だるまづくりができると思っているようで、「外白いね! じゃあ私雪だるまの頭つくるからおとうさんは体ね!」と外に飛び出そうとする。息子はプッセが横にいるとご機嫌で、温かい場所を確保できるプッセ側にとってもメリットがあるらしく、結構うまくやっている様子だ。子育ても二人目になるとあしらい方がうまくなっているように思う。
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前職は一応サービス業だったけれど、単管パイプであれこれ作ってみたり木材加工してあれこれ作ってみたり、と何でも自分でやってしまう上司の下にいた。とりあえずあるものでなんとかしてみる、というのが嫌いでなかった僕にはよい教育になっていたようだ。電子部品系は相変わらずまったく手が出ないけれど、身の回りの工具や大工道具を振り回してみる分には抵抗がなく、なんとか暮らせている。